第53話 雪
私の地域は、雪が沢山降る場所では無い。
大きな寒波がやって来た時だけ、雪が降りやすくなる。
そのため、大雪に対する備えは薄い。
子どもの時は、雪がちらついただけで大喜びしたが、今では雪の予報や、雪がちらつくだけで身構えてしまう……
(この程度なら良いけど『今夜から大雪に成る恐れ…』と、天気予報で言っていたし、明日の通勤に影響が出そうだな……)
(
何時の間にか、そんな風に思う様に成ってしまった。
子どもは大好きな雪でも、大人は雪を嫌う人が多いはずだ。
雪が大好きなスキー場の人でさえ、警報級の大雪は望んでいない。
数少ない、雪だるまを作った事を思い出しながら、西の空からやって来る雪雲を、リビングの窓から私は見つめていた。
小雪でも、はしゃいでいた子ども時代の時を思い出しながら……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます