第3話 りふじん

 世の中は理不尽だ。

 平等と言っておきながら、ずる賢い人間だけが富を得て、真面目な人達は使い捨てにされるか、責任だけを取らされて、詰め腹を切らされる……


 これが本当の、平等の世の中なんだろうか?

 今も昔も変わらない、権力主義の時代そのままでは無いか!?

 貧富の差は拡大する一方だし、青年達は夢ばかりを見て、現実から目を背けている。


 己の地位に溺れる、能力が乏しい人間。

 仕事は大して出来ないのに、難癖だけは一人前以上に付けてくる。

 地位が地位だから、迂闊に文句を言うと、更に罵声を浴びせられる。


 気合い・根性主義で何でも片付ける、堅物人間。

 気合い・根性で物事が何でも片付いたら、この地球の支配国は、絶対にこの国成って居る筈だ!?

 この国の社会を治めている人物は、そんな人物ばかりだ……


 不満を持っている人間も多いだろうが、生活を壊したくないため、それを受け入れている。

 生活を守りたいのは当然だが、企業のイエスマンをしていても、生活が守りきれるとは限らない。


 理不尽な目に遭うのは、今度はかも知れないのに……

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