第9話 王様と王女さん
俺は至急ということで、今王の間とやらにいる。いるっていうか連れてこられました。
俺の前には玉座に、ふんぞり返って貧乏ゆすりしている40くらいの王様がいる。その隣には
俺より少し下か同い年くらいの美少女がいる。
多分、王女さんだろう。見た目は栗色の綺麗なロングヘアで薄いピンクのドレスを着ている。
俺何か悪い事したかな?
『お主が召喚者のケイか。我はさっきまで
他の召喚者達と話をしていたんだが、お主は
いなかったから今ここに呼んだんだよ。
さて、本題に入ろうか。
聞いたところ君は下級職業らしいね?』
『まぁ、そっすね。一応自分一人だけが
下級職業でしたね笑』
そんなちゃらけた俺の態度に王は少し苛立ちを覚えたようだった。
だってあれだよ、きっとマウント取って散々罵られるとかだぜ!きっと。
『ハハッ!!今回はお前だけでよかったよ!
我がまだ10もない時に1度召喚者を見た事が
ある。そいつらは短気で自己中心的な奴らが
多くてな、20人くらいいて15人が下級職業
とかいうとんでもないことが起きて大変だったよ!どうする?正直に言うがお前には期待してない訳だ。この国で奴隷でもするか?それともこの国で冒険者でもするのか?』
あぁ、本性出ちゃったよ。お主からお前に呼び名ランクダウンしたし。まぁめんどいのは嫌だからそっちから来てくれるのはありがたい。
『そーですね、この際冒険者でもしましょうかね?そしたらどこぞでのたれ死んでるかもしれないっすよ?よかったですね?心を痛めないで済んで!あっ、すみませんでした!そもそも痛めるような心なんて持ち合わせてなかったですね!笑』
俺はやられたらとことんやり返すタイプだ
それが最悪の場合を生んだとしても後悔しないようにするために今のうちにとことん煽る。
この煽りでも耐えるか!王様すげーな!
ま、頭に血が上って血管浮いてるけど。
『貴様はホントに無礼だな?目上の人を敬うということを教えてもらわなかったのか?どうせ
お前の親はろくでもないクソ野郎だったんだろうな!www
そもそも何でこの神聖な王の間に薄汚い獣が
いるんだ?』
それを聞いた王女さんはさすがに無礼じゃないですか?親をバカにするなんてと王様をなだめている。
多分、いい人なんだろうなー!直感で分かる!
てゆーか、この王様人の親思いっきり馬鹿にしてきやがった。まぁ正直俺の父親はギャンブル依存症、母親は夜になるとホストだったり、男と遊ぶことが日常だったからバカなんですけど
だがそれが俺の行動に関係するのは違うだろ。
むしろ何でクソ両親の下でこんなに賢い子になった俺を褒めて欲しいくらいだわ。
そしてこの王様はホントに俺の事を毛嫌いしているらしい。
『王様、この白くて綺麗で可愛い子が薄汚い獣って目おかしいんじゃないすか?そもそもこの子ら関係ないっすよね?まぁ人を罵らないと心が落ち着かないんですね!そういう醜い人間にはなりたくないですねー!社会勉強ありがとうございます!!笑』
『貴様ァァァ!!王に対するいくつもの無礼な態度、万死に値する!今ここで処刑してもいいのだが!我は心が寛大だからな!王城を追放だけにしといてやるよ!我の配慮に感謝するんだな!』
あれは寛大ではなく醜いの間違いだろと毒付きながら俺は伝える。
『それじゃ、お望みどおり出て行きますよ。
あ、さすがに俺も何もわかんないとこで無一文ってのは嫌なんで必要最低限の金くらい下さいね?そしたら王様の前に二度と現れませんからwww』
王女さんはホントにごめんなさいと王様の後ろで俺に謝っている。なんて良い子なんだろう。
そして俺は銀貨5枚だけ貰い王の間を出ていったのだった。
◇・◇・◇・◇
どうも作者の凪津です。
今回は新キャラ登場です!やっと主人公を追放出来ました!www
これで一区切りな訳です。まぁ多分あと1話か
2話はまだ王城にいるんですがやっと順応する
準備が整いました!タイトル回収をここでするのはホントに申し訳ないです!
♡や⭐⭐⭐にしてくれるとやる気が出るので
これからも応援よろしくお願いします。
次回も楽しみに待っていて下さい。
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