5人目

 ユージェニアの祖父は1代でのし上がった傑物で、彼女も父の書斎や家庭教師、学校の同級生などから大いに学び、やがて自らも家庭教師として生徒たちの賞賛を集めていた。

 今日もある家に授業をした帰りで、その生徒はひきこもりだったのだが、彼女の助力で再び学校にいくことになった。

「先生ありがとう!!!」

 生徒のそんな声を思い返しながら、彼女は汽車に揺られていた。

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