3人目
ジョウ兄弟はいずれおとらぬ秀才として知られていキジョウはとくに名高く眉に白髪が混じっていたので古典から『白眉』とあだなされていた。
長じて帝国の外交官として、獣人たちの仲介に活躍し、近年では帝国と険悪な獣人との交渉で新聞の国際欄に名前が出た。
この日も、久川市で重要な交渉が終わり、本国に帰る途中であった。しかし、となりで船をこいでいる久雄に寄りかかられて困っている。タメ息が口から出た。
「観光なんかしないで素直に、外交団と帰ってればよかったにゃあ」
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