2人目

 久雄は、深い眠りについている。

 今日はいままで寝ていないのだ。

 朝まで呑んで、そのあと出社。そうしてようやく休息が得られた。

 かれは立ちながら船をこいでいるように

「スウスウ、スウスウ」

と、軽いイビキをかきながら眠っている。

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