従者と王女の攻防戦(王子をめぐる)

「嘘でしょお兄様が!!」

 重体の兄が帰城後すぐ伏したと聞き、王女は一目散で兄の部屋に走り出した。が、すぐに従者に追いつかれ首根っこを掴まれる。

「駄目です姫様」

「でも心配だから」

「殿下、いまは寝ないと」

「ロスは?」

「姫様が行くと無理してでも起きるでしょう」

「でもぉ!」


***

 従者との攻防がありそうだなと。『双璧』の後に殿下があの状態で帰ってきて倒れてしまって、この妹が黙っているはずがない、と思ったのでした。

 年明けから何を書いているんでしょう私は。


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