三題噺 カエルム
車窓から見える紅葉の間から時折り秋の強い陽が姿を見せ、鋭く目を焼く。高速を飛ばしてきた車内はいつしか熱が篭り、それに気づくと途端に喉の渇きを覚えた。
カエルムはサイドポケットに嵌る麦茶のペットボトルに手を伸ばし、ついでにウィンドウを下げる。
喉を潤すとともに、涼やかな風が額を撫ぜた。
枯れ葉の香りを孕んだ空気を肺に吸い込む。五感全てで感じる。秋だ、と。
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お題:車・麦茶・満たされる
麦茶のCMです。なので現代。車を飛ばす殿下。
一度終わりにした140字シレアですが、Twitterで登場人物名でお題を引いたお遊びの三題噺をやりましたので転載。カエルムだけ140字に収まってませんが(汗)
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