じゃあ王子は怒られましたか

 事の次第を聞いた王女は呆れながら諭す。

「あんまりロスを困らせちゃ駄目でしょう、お兄様」

「相手がロスなら安心だろう?」

「そうだけれど、私がいたら止めたわよ」

 膨れっ面の妹に兄は微笑を返す

「それが最適だと判断した。そうでなければやらないよ」

「全く……次はやめてね」

 言葉とは逆に顔は綻ぶ。


 *お約束。

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