本当の用事はといいますと。夜遊びも仕事のうち

 上階に灯りを認め、従者は階段を不機嫌に昇って主の私室を開けた。

「殿下、お姿がないのでお休みと思いましたが?」

「私は何も言っていない」

「姫様が真似しないよう夜遊びは……」

 すると主人は衛士の当番表を見つつ遮る。

「衛士の人間関係が複雑らしい。様子を見て再編を」

「誰から聞いて」

「さあな」



 *答え、城下の料理屋。皆さんの愚痴その他、近況を聞いてあげています。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る