第6話 モチ、初めて絵本を読む①
段々肌寒くなってきたなぁと、ボクはある商店街をよちよち歩きながら思う。
ついこの前までは溶けそうなほど暑かったのに、今はカーディガンを羽織りたい。
なんかくつろげるような所はないかなと周りをキョロキョロ見渡しながら歩いていると、ちょうど右側に少し年季の入ったこじんまりとした本屋があった。
中に入ってみることにする。
よちよち
「カラン」
(店員さん)「やあ、いらっしゃい...おや、おチビさんじゃないの」
中に入ると明らかにこの店で長く勤めているような、おじいさん店員さんが本を整理していた。
(モチ)「こんにちは!」
広さは程々で、2~3人お客さんがいる。
ちょっとここで休んでこうと思い、ボクは店員さんに尋ねてみた。
(モチ)「あ、あの、ここって、おすすめの本はありますか?」
(店員さん)「ああ、あるよ。絵本でいいかい?」
(モチ)「え、ほん?...あっ、はい!何でもいいです!」えほん?絵の本かな?なんだろう?
(店員さん)「じゃあ、取ってくるからちょっと待っててね」
店員さんはそう言い、レジの向こうへ行った。
しばらくすると、店員さんは何か薄いものを持って戻ってきた。
(店員さん)「お待たせ!これね、ここの人気作品、『昭和の冒険』という絵本だよ」
(モチ)「へぇ~、ボク、絵本を初めて見ました!読んでもいいですか?」
店員さんは「もちろん」と言ってボクの目の前にその絵本を置いて開いた。
(モチ)「わぁ~!」ボクは感動した。
(店員さん)「ごゆっくりどうぞ~」
(つづく)
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