第2話 モチ、カフェに行く①

起きたらベランダの壁に座っている。え?あっ、昨日家の中の四人家族を

見ているうちに寝ちゃったんだ。もう四人はいない。

とりあえずお腹が空いたから、レストランかなんか探そうと思う。


よちよち よちよち


少し歩いたら大通りに出た。お店がいっぱい並んでいる。

ボクは目を見張っていると、スムージーのようなマークがついている

お店が目に留まる。

ちょっとそこ行ってみよう。


よちよち


ボクはそのお店に着くと外に置いてあるメニュー表を見た。カフェだ。

マンゴースムージー、アメリカーノ、タピオカミルクティー

その他にも チョコチップクッキー、サンドウィッチ、ミニケーキなども

ある。

ボクはマンゴースムージーとサンドウィッチに決めて、一礼をしてお店の中に

入った。

中は凄く広くて、カフェなのにブース席もある。

ボクはブース席に座って店員さんを呼んだ。ピンポーン このカフェはピンポン式なんだね、珍しい。

(店員さん)「はーい!...あれ?空耳だったのかな?」そう言って店員さんは戻ってしまった。

そっか、ボク小さすぎて見えないんだ。

...あっ思いついた。

(モチ)「店員さぁ~ん、すみませーん!」人生で一番大きな声を出したかもしれない。

はーい!と店員さんは気付いてくれ、近づいてきた。

(モチ)「ボクはここでーす!ここっ!」と言ってブース席の上でぴょんぴょん跳ねてみると、店員さんは目を合わせてくれた。

(店員さん)「あら、おチビさんじゃないの!さっきは気付かなくてごめんね。ご注文は?」

(モチ)「いえいえ、ボクこそすみませんでした!マンゴースムージーとサンドウィッチでお願いします!」

了解!と店員さんは言うと店員さんは戻っていった。


しばらくしたら、ボクより2倍くらい大きいマンゴースムージーがテーブルに届いた。ボクは全部飲めるかなと考えていると、隣のブースから愉快な声たちが聞こえてきた。

(?)「今日さー、バス停でさー...」「何それウケるんだけどwww」

ボクが顔を向けるとお姉さん2人組がいた。少し大きな女の人と少し小さな女の人だ。

(2人組)「うまいうまい」


(つづく)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る