2021年 6月 4日 A病院療養10日目ー点滴がやっと外れた。入院中の心の支えについてー
血糖値149 体温36.7度
この文章を書いている2024年11月25日現在、コロナはありふれた病気扱いで、コロナになった、と聞いても「そうかあ、気の毒に」ぐらいの雰囲気だが、2021年6月当時は、致死性の高いデルタ株や変異株の出現で、コロナに罹ったら、遺書を書いてもおかしくないぐらい、怖い病気だった。(実際、アメリカでは大変な数の死者が出ていた)
だから、おいそれと陽性になったと人に話すことは出来なかった。
出来なかったが、やはり、吐き出したいことは沢山ある。
それに紙に残した遺書には書ききれなかった思いもいっぱいあった。
だから、中学時代の友人(親友含む)達のグループLINEに、私は思い切って、自分がコロナに罹患し、今は入院中であることを、A病院に入院して二日目……一番体調が悪くて、酸素量が80台になったときに打ち明けた。
私が死んでも悔いはないこと。皆に感謝してる、と書いたら、死なないからね! 縁起でもないこと言うなよー(笑)と返信がきて救われたが。
このグループラインが私の心を沢山、たくさん救ってくれた。
あとは、もちろんスマホで観るドラマやアニメや漫画。それに、音楽も。
クリエイターってすごい。人の心を救っている、と実感する瞬間が何度もあった。
ゲームも、闘病生活の辛さを和らげてくれた。
さて表題にもあるが、点滴がやっと外れた。そして、酸素モニターもとれて、酸素量を測るときは適宜パルスオキシメーターを手の指につけて測ることになった。
わずらわしさが減ったことより、順調に回復していることを実感できて、何よりうれしい。
血糖値も朝ごはんを最後に昼から測らなくてよくなった。
指先のちくっという感覚ともこれでおさらばだ。
点滴、酸素モニターが外れたため、ベッドの上や脇でのびのびとヨガが出来るのもうれしい。YOUTUBE で無料でヨガ動画をアップしてくれている先生たちに感謝である。
(ちなみに、私はANRIさんという先生のヨガや瞑想が大好きである)
さて、昨日退院した父。
母のメールによると、なんと今日から仕事に復帰すると本人は言っているらしい。
母や弟が全力で止めているとのこと。
私も援護射撃で父にメールすることにした。せめて週末までの数日間、ゆっくりしてほしい。
うちの店(両親と弟が経営している店)も経営戦略を変えないと、と母はメールに書いていた。今回のことは大変だったが、うちの店にとって良い方向に進むといいな、と私は思う。両親とも年齢を重ねて無理も出てきていたし。
午後13:00過ぎ、薬剤師さんが来て、薬の説明をしてくれる。
咳はおさまってきたが、咳止めのメジコンとは長い付き合いになりそうである。
ちなみにメジコンには眠気と、鼻血などが出やすくなる、歯ぐきから血が出るなどの地味だがそれなりに嫌な副作用があるらしい。
何か症状がありますか? と聞かれて、のぼせるような、頭がポーッとする感じがある、と伝えると、点滴の方(ステロイドおよびベクルリー点滴)の副作用かもしれない、と言われる。でも、まあ害があるほどではない。
それよりひどい咳が点滴と薬のおかげでおさえられて、大変ありがたい。御礼を言ったら薬剤師さん(優しそうなおじさん薬剤師さん)は照れくさそうに笑っていた。
薬剤師さんと入れ替わるように主治医がやってきた。
飴とポカリスエット、野菜ジュースを飲んでいい許可が下りる。
(買い物の許可申請を以前に、出していたもの)
先生の話によると、明日か、明後日の午前中に採血をして、問題がなければ明後日の午後、退院ということだ。私の血液よ。頼むから健康であってくれ。
そして、最後にすべりこむように、同室患者が増えることになった。
新しい同室患者は和田原さん。
最高だった一人部屋生活は終わってしまうけれど、もうすぐ退院だし、点滴も酸素モニターも外れたので、ストレスなくトイレに行くことができるから、あまり問題はない(同室者がいると、オナラが……気軽にできない。トイレに行かないと)
和田原さんに、医療スタッフがいないときにお声掛けして、私は気にしないから、テレビやラジオをつけていいですよ、とだけ伝えておく。
献立一例
海老、玉ねぎ、にんじん、オクラのかき揚げうどん。
青梗菜ともやしのおひたし
大根と人参とゴマの炒めなます
牛乳
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