天秤論~能力者達の礎~BL編

色彩ベルるん

第1話 時雨×終夜

----放課後----


時雨「終夜まだかよ。」


移動教室から、終夜を待つ時雨。


タタタタタタタタッ


ガラッ


終夜「時雨、ごめん遅くなった!」


時雨「やっと来たよ。もう帰ろうと思ってたわ。」


終夜「ごめんごめん!仲直りのキス。。。しよ?」


時雨「何言ってんだうむぅ!」


終夜は、時雨にキスをした!


時雨「なっなにすんだよ、いきなり!」


終夜「俺さぁ、時雨の事、好きなんだ。」


時雨「お前には、花音っていう、ちゃんとした彼女が、居るだろうが!」


終夜「俺さぁ、花音ちゃんにふられたんだよね。」


時雨は、一瞬、時が止まった。


時雨「えっ?!」


終夜「俺がさぁ、時雨の事ばっかり話すから、私の事を、ちゃんと見てくれないなら別れる!って言われてさぁ。」


時雨「あの花音が、そんな事言ったのか!?何してんだよ終夜!」


終夜「だって、俺、気付いたら時雨の事ばっかり考えてて、それで。。。花音ちゃんには、悪い事したって、分かってる。でも、やっぱり時雨の事が好きなんだ!」


時雨「終夜。。。本気、なんだな?」


終夜「あぁ。時雨に受け止めて貰えるなら、なんだってするよ!」


時雨「んじゃ、花音と寄りを戻せ。それでもダメなら、寂しい心に傘さしてやっから。二人とも幼なじみだから、二人とも俺にとっちゃ大切なんだよ。分かるか?この気持ち。。。だから、お前が花音と寄りを戻せなかったら、俺がお前を癒してやるよ。」


終夜「分かった。とりあえず、花音ちゃんに謝ってみる。その後は、任せるよ。。。」


----LINE----


終夜「花音ちゃん、ごめん!俺が悪かった。仲直りしてくれない?」


花音「ごめん、終夜君が時雨の事、好きなの分かってるから。私は、もうキッパリ別れたつもりだから。終夜君とは、もう付き合ってあげない。だって、終夜君は時雨の事ばっかり話すし、記念日は忘れるし、最近、手も繋いでくれなくなったし。私と本当に寄り戻したいの?もう私は、終夜君に振り回されたくないの!だから、時雨と仲良くすればいいよ。んじゃね。今までありがとう。」


花音は、終夜をLINEブロックした。


終夜「はぁ。」


終夜は、時雨にLINE通話をして、今までの事を、

全部話した。


時雨「終夜、今から俺ん家来い。」


終夜「なんで?」


時雨「いいから来い!」


終夜「分かった。んじゃ後でね。」


----時雨家前----


ピーンポーン


玄関から時雨が出てきた。


時雨「とりあえず入ってこい。」


終夜「おっ、お邪魔します。」


時雨は、自分の部屋へと連れて行った。


終夜「時雨ん家来るの、久しぶりだなぁ。」


時雨「終夜。」


終夜「??」


チュッ


時雨が終夜に、キスをした。


終夜「し、ぐれ。。。」


終夜の目からは、大粒の涙が溢れた。


時雨「お前の心に傘さしてやっから。来いよ。」


終夜は、時雨を優しく抱き締めた。


終夜「もう、離さない、離れないからね!」


時雨は、終夜の頭を、優しくなでた。


そして、優しくもう一度キスをした。


終夜「うむぅ!かっ感じちゃう。」


時雨「もっと感じろ!

ここからが、俺の想いなんだからな。」


終夜「うむぅ!ハァハァ!あんっ!」


二人は、ベッドにもぐり、一夜を共に過ごした。

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