117話目

 いつからか僕は曇り続きだった。

 ミスして、謝って、急ぎ足で、俯いて。

 今日もつまらなかったって呟いて、明日もきっと同じだって思い込んで。

 麗らかな冬の少し霞みがかった快晴の日。

 いつだって変わらず太陽は傍に居てくれていた。

 だから何だって、そういう事じゃなくて。

 ただ素直に、上を向けたんだ。

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