112話目(クリスマス・イヴ)

 凍えを知らない夜の街。


 八芒星のすぐ傍に数多の星が群れを成す。


 日付の変わる鐘が鳴り、想いは重なる。


 やがて大きな希望を孕み、眩いほどの光柱が立ち昇る。


 闇を切り裂く希望だ。


「メリークリスマス」


 その一声一声は、集って絡んで遠く離れた平和の町へ。


 救世主はいつも貴方の中で、奇跡を願い続ける。

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