94話目(クリスマス・イヴ)

キラキラと光る大きな木の下で、冴えない僕は煙草の煙を吐く。


完璧に寝坊した!


昔から慌てん坊だなんて歌われた身だが、寝坊しては洒落にもならない。

今更募り始めた慌てん坊スキルをもう無理だと押し殺し、妙案を思い付いた。


クリスマス当日、子供達にサンタ直筆の謝罪文のコピーが贈られましたとさ。

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