86話目

桜が舞い散る中で僕らは眩い笑顔を咲かせる

いつも喧しい男子グループと、それを見て苦笑する女子グループと、どちらでもない僕が、一つのレンズを見つめる

響いたシャッター音は乾いていて、不思議と居心地が良かった


それも今となっては遠い昔のこと

でも鮮明に思い出せる

それだけあの頃は楽しかったんだ

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