85話目
「石焼〜きいも〜お芋〜」
どことなく懐かしい、スピーカーから流れる音を頼りに、屋台を探す
昔から貧相な我が家では、安く買える屋台の芋がご馳走だ
ひたすらに走っていると、先の方で屋台が右折した
悲鳴をあげる脚に喝を入れて、全力で追いかける
やっと追いついた
でも、目の前で芋が売り切れたのだった
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