69話目

「片想い」

それは苦しくて悲しくて

「君にとって僕はただの友達なのかな」

そんな事ばかり気になって

「ずっと前から好きでした」

そんな言葉が並んだ君宛ての手紙も渡せないまま重なって


向こうから君が歩いてくる

僕と目が合うと微笑みかけてくれた

通り過ぎた君と、振り返った僕の間にイキシアが咲いていた

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