52話目
真っ白な建物の中
ひたすら僕は白いエスカレーターに乗って上へ上へ昇り続ける
だんだんと距離感も失われてくる
遠くの壁が襲いかかってくるかのような感覚に陥る
それでも昇り続けて、昇りつめた場所には帰り道がない
当たりを見回しても、あるのは虚無の空間だけ
そしてハッと目覚める
そんな悪夢を度々見る
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