婚約しているのにデートしてくれない貴方
一ノ瀬 彩音
第1話 壱
貴方と婚約しているのに全然デートしてくれない
婚約前は何時も定期的にデートしているのに
婚約した途端にあんまりデートしてくれない
数日後、やっとデート出来ると思ってたのに
貴方は私の家でお泊りしたいと言ってくる
早速、お泊りデートをしようかなって
思っていると貴方は私のお部屋を物色している最中
つまらない私はベットでうつ伏せになって読書中
集中して読書していると貴方は私の後ろに回り込み、
私が穿いているスカートの裾を右手で掴み、
捲り上げると穿いている黒のショーツを凝視
気付かない私はまだ読書中
貴方はまだ私の穿いている黒のショーツを
見ていて、ニヤニヤしている
流石の私も読書するのが疲れて、集中が途切れたので
読書をやめて、ごろんと寝返りをうつと貴方が
厭らしい事をしているので咄嗟にベットから降りる
私は貴方に文句を言っていると貴方は『五月蠅い』
と言ってきて、私の唇に唇を重ねて、キスしてくると
調子に乗っている貴方は口の中に舌をねじ込んできて戸惑う
貴方の舌が私の口の中で掻きまわしていると
大切な所がキュンキュンしていて、私は心臓の鼓動も
早くなって困っている
キスが終わると唾液の透明な糸が出ていて、
まるで橋みたい
二人は微笑み合い、楽しく会話していると唐突に貴方が
『抱かせて欲しい』と言ってくるので私は断る事もなくて
抱かれる事を受け入れる
ふかふかベットの上で貴方に抱かれている私は幸せでもあって
至福で嬉しい
ベットの上で貴方は私の黒髪の長いロングヘア―を
右手で優しく取ると匂いを嗅ぎながら
『とてもいい匂いだ、それに君は可愛い、とても可愛い』
そう言ってくる貴方
まるで溺愛されているみたいで嬉しい
その後も貴方は可愛いと連呼し、私は余りにも恥ずかしくて
頬を朱音色に染めて、両足を擦り合わせてモジモジしている
そんな私に貴方は『お手洗いか?』
そう言われると私は『そんなんじゃありません』
と言って文句を言う
こういうのって楽しくて馬鹿みたいだけど、
嬉しいととても感じる
このまま貴方と幸せに成れるのかなって思っていると
突然、貴方は私に婚約破棄を告げてくる
如何してなのって問いかけるも貴方は無視してばかりで
全然お返事をくれない
私の事を嫌いになったの? と聞くと貴方は
嫌いになったと言ってくるので悲しい
悲しいので両手で顔を覆うと瞳に涙が溜まり、
泣いて、泣いて、泣いている
心の中でこの気持ちはどうなるの?
貴方に対する思いは何処へいくの?
気持ちを踏みにじられた私は貴方に突っかかり、
文句を沢山言い、今までの時間を返してよと言っても
貴方は黙っていて、無言
イライラしていて、苛立っている私は貴方の
足を踏んづけていて、何度も踏んづけて、
挙句に目潰しまでしていて、気が収まらないので
脛を一心不乱に蹴り続けている
貴方はやせ我慢をしているのでもうやけくその
私は顔面ストレートパンチをお見舞いして
心もスッキリとなって、ハッピーな気分
婚約しているのにデートしてくれない貴方 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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