偶然ですね・・・
勝利だギューちゃん
第1話
誰かが言っていた。
『世の中に起こることは全て必然で、偶然はない』
でも、やはり生きていると、偶然という物に、遭遇する。
ある日、列車に乗っていた。
あてもない旅・・・ではない。
母親の旧友の娘さんが、結婚する事となった。
しかし、母親は仕事で参加できない。
その代わりに、僕がピンチヒッターとなった。
そして、その家族が住む街へと向かう。
その娘さんとは、面識がない。
会うのは初めてだ。
しかし、母親のほうとは、何度か会っている。
そして、結婚式会場へと向かう。
大勢の人が集まつている。
花嫁の母となる、おばさんに挨拶に行き、事情を話す。
そして、娘さんを紹介された。
「初めまして。今日はありがとうございます」
そう声をかけらて、返事をする。
「あれ・・・あなた・・・どこかで、お会いしたような・・・」
「そういえば、僕もそんな気がします」
どこでだろう・・・
「あっ、思い出しました」
「何です・・・あっ、僕も思い出しました」
この女性とは、普段から時々会っていた。
もちろん、直接ではなく、リモートでだが・・・
あるタレントさんのズーム飲み会で、何度かリモート越しに会って、話をしていた。
もちろん、ハンドルネームで本名ではなかっただ・・・
「まさか、こんな形でお会いするなんて、偶然ですね」
「僕も、そう思います」
不思議なこともあるもんだ。
「なら、旦那さんとなる人は?」
「ええ、もちろん」
先日の飲み会でも、お祝いをした。
これは、偶然だな。
偶然ですね・・・ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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