異世界スローライフは突然に

ツナ

異世界転移は突然に

第1話「霊峰をドライブか~ら~の~」

俺の名前はナオ、生まれも育ちも生粋の九州男児である


家族はいない…もうすぐ40手前のおじさんだ


旅行の帰りに九州の北側から深夜に愛車で山の中を走っていた


それはもう獣道と言うほどの山道でクネクネしまくった所をカーナビで南に走っていたんだ。


ちょうど九州の真ん中の大きな山の辺りだった



目の前が開けた場所に車で出てホッとした瞬間物凄い光の雨と共に真っ白い世界になってしまった


慌てて車止めて目を瞑っていたらだんだん光量が無くなってきた


恐る恐る目を開けてみるとそこは…




辺り一面の草原?


山の中だったよな!?


そして明るい!?


パニックである


車をおりて地面を確かめる


でこぼこである…

山奥にある田舎のばあちゃんの家を思い出した


カーナビは何も無い所をさして動かない


車は普通の街乗り用だがギリギリ走れる


辺りを確認しようと車を走らせていたら遠目に馬車がいた


馬車を見た瞬間に俺は別の世界に来たのかと悟った

馬車なんて見たことは無いからだ

見た目的にも幌を被せて雨避けにしてるような感じだ



馬車に車で近寄って大丈夫かな?



考えてもわからんし自分が安全であるとわかるように窓をフルオープンで半身になって声を出しながら近寄ってみた


シートベルトを外しているのでピーピーとセーフティがうるさいが無視だ!


馬車が止まって剣や弓や杖を構えてる人が5人ほど身構えたのが見えた


剣⋯いわゆるブロードソードだな

あからさまに銃刀法違反の長さだ


弓⋯見た事ねぇよ!割とデカいんだな

ロングボウってやつかな


杖⋯え?杖でどうすんの?鈍器かな?

しかし杖を見たら魔法があるのかと考えるのはゲーム世代だからだろうか⋯


とりあえず攻撃されたらまずいと車を30メートルくらい前に停めて降りる


ナオ「攻撃しないでくれ!」


と大声出しながら両手を上げて近寄ってみた


男A「止まれ!」


やった!言語が通じるぞ!

金髪の二ーちゃんが止まれって言うのを見るとなんか面白いな


ナオ「止まるから攻撃しないでくれ!」


男B「変なカッコだな」



俺から見たらお前もやぞ!?

いきなりディスらんで欲しい

おっさんはそういうの弱いねん



女A「あの鉄の箱はなんでしょう?魔道具かしら?」


女B「じー」


マッチョ「あら、良い体つきしてるじゃない」


俺「ええ!?そ、そうかな?」


マッチョ「うふふ、面白いわ」


男A「もう少し真面目に⋯お前は何者だ!」


ナオ「俺の名前はナオ、山の中を君達が言ってた鉄の箱で走ってたんだがいきなり光に包まれてこの草原に飛ばされた?みたいなんだ」


男B「迷い人ってやつかもな…」


マッチョ「ふふふ、おネエさんが守ってあ・げ・る・わよ」バチコーン


ウインクされたハートをモロに食らってしまった!


俺「おろろろろろ」


女A「ちょ!きたない」


女B「とりあえず危険はなさそうかな?本当に迷い人なら色々話しに街に連れて行かないとわね」


マッチョ「そうねぇ⋯ナオさん、悪いことしちゃだめよん?直ぐにバレるから気をつけてねぇん」ポキ(八 °ω°) ( °ω°八)ポキ


指ポキ止めて!?

怖い怖い!!


その場で話しを聞かせてもらった所ここは武器と魔法の世界らしく魔物を倒すと力を得られる世界だそうだ


迷い人の俺はどうも街まで行き役所で自分のステータスを確認する必要があるらしい

街の入口では犯罪をしていないかがわかる物もあるそうだ


右も左もわからん状況だが少し話を聞けてある程度納得した所もあり混乱はしなくなった


異世界で魔法!


しかも俺は車がある!

勿論スマホも!(圏外だけど)


勝ち組じゃね!?


ガソリンの問題はあるけど異世界の超技術だよね?きっと


あとは元々スローライフに憧れてた俺だ


これだけ何も無い土地を見ると、家を作ったり、畑を作ったり、物作りが出来るかも知れない


どんな事が出来るかワクワクするな!


ステータスと言う物があると言うので自分が強くなる事も数値化されてるかな


筋力であったり

素早さであったり

もしかしたら魔力もあったり


レベル上げ出来たら色々出来るようになるかも!


異世界に迷い込んだ事でワクワクが止まらないナオであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る