第三回番外編 出張!教えて女神様!part3

 ※今回のお話は、新しい勇者が正式に出て来たので、その女神について会話形式で知ってもらうだけの話です。作者の気分転換、自己満足が多大に含まれております、キャラ崩壊にお気を付けください。





「はい、第三回です……。今回も残念なことにフォーカスされるのは私ではなく、ぽと出の勇気の女神、フォルティアです……。いつになったら私は注目されるのでしょうか? 神様教えて下さい……」


「女神様はその問いに応えられません。そもそもの話、そんなことを言っている本神ほんにんが神なことを忘れているようですね」


「やかましい! 少しぐらいは愚痴ってもいいでしょうが!」


「はい、それではうるさい子は無視して話を進めていきましょうか」


「あ、ちょっと! 私の出番をとらないで!? せめて司会ぐらいはさせて下さいよ!?」



「それでは気を取り直して、皆さん初めまして。勇気の女神、フォルティアです。私に関してはその名の通り、勇気を司る女神とでも思っていただければ。普段はフローリアと同じように世界の監視、たまに何か災厄が起きた場合には神託と言った形で伝えるといったようなことをしています。……言ってしまえば、雑用ですね」


「それは言いすぎでしょう!? 人々を導くために普段からしていることを雑用とか言わないでください! そもそもどんな仕事にも意味があって、必要があるからこそ行われているのです、雑用と言って軽くみられるのは許せません! どんな仕事もそれを真面目にこなしている人は尊いし、たとえスキルが無いと出来ない仕事でも不真面目に、適当にやってるような人は信用も得られないしまともな仕事もしないしで、いい仕事をしているから偉いんじゃないんですよ! 仕事をしっかりと真面目にこなしているから偉いんです! 結果が必要なのは分かりますけど、もっとその結果を出している人がどのように仕事をしていたのかとかそう言ったこともしっかり評価しなさいよ!」


「おっと、少々荒ぶっていますね、どうせまた最高神あたりに適当な仕事をされたのか、変なことを頼まれたんでしょう。とりあえず、落ち着くまで少々お待ちください」




「お見苦しいところをお見せしました……」


「さて、フローリアも落ち着いたようなので、再開しましょうか。そうですね、前回、ヘパイスティアの時は次は自分の勇者について話したようなので、私もそうしましょうか。勇気の女神、その勇者に与えられる恩恵は、勇気が出る、もしくは出させることが出来る、といったところですかね。正直、与えられる恩恵についてはフローリアと同じく、パッとしないような力ですね。もっと即物的なモノが与えられるのなら良かったんですけど、その辺は別の女神の領分と言いますか……私には無理な範囲なんですよね。今回のように、周囲を鼓舞して自分自身も勇気を出す、と言った時には役に立ちますし、周囲と自身が勇気に溢れているほど強化される、といった副次的な効果もありますけどね」


「つまり、勇気さえあればどんな格上にも負けない、ってことですか?」


「理論的には、そうですね。勝てるかどうかは別ですが。それに、それだけ強大な相手にそこまで勇気を振り絞り続けられるか、といった問題も出てくるので。さらに言ってしまえば、格下の相手に対しては何も強化されないですし、油断なんてしてたらすぐやられちゃいます」


「なるほど、やはり戦いになったら厄介ですね。うちの愛斗は勝てるのかしら……」


「……どちらが強いのかを比べる、って意味なら、勇の圧勝でしょうね。殺し合いなら愛斗が勝つんじゃない? そもそも、本気で愛斗が周囲のことも後のことも何も考えずに殺すことだけを目的にしたら、生きることが出来る奴なんているかしら? 魔力が少ないにしてもそれだけの魔法の才能があるでしょう?」


「その代わり、本気で魔法を使ったら一発で終わるし、その後は何も出来なくなるんですけどね……。あんなにアンバランスでは、流石に可哀そうだな、とは思いますけど、それも含めての才能、ですからね」


「あれほどにアンバランスでは、この先も苦労するでしょうね。その分周囲が助けてくれれば何とかなるでしょうし、あとは道具に頼ることぐらいかしら?」


「そうは言ってもなんとか出来るのは神器クラスのモノじゃないと意味がないでしょう? 人が作れるものでは、どうしようもないですし」


「まあ、今はどうにも出来ないことを考えることは止めましょうか。どうせそう簡単に手に入るものでも無し、手に入ったところで使えるかも分からないのですから。……とはいえ、これ以上何か話すことも無いですし、今日の所はこれぐらいですかね」


「はい、それでは番外編第三回、フォルティア編でした~。またそのうち第四回があると思うので、またその時にお会いしましょう、さようなら~」


「私が次に出るのはいつになるのか分からないけれど、それまで元気に過ごしましょうね、さようなら」


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