第41話 それから

「ただいま〜」


九郎は嬉しそうに司令室へ入ってきた。


「…九郎さん、これはどういうことですかぁ?」


ベルの指差す方向には先程訪れていた議事堂が写っていた。


「あら、俺たち有名人じゃん」


「なんちゅうことしてくれてるんですか!?」


「えぇ?だってそれくらいしないとあいつら動かないし」


「はぁ…まぁ結果は良かったですけど…まさかこんなに早くJOKER終戦の指導者の正体を明かすことになるなんて…」


「ま、結果オーライってことで」


「そういえばローズたちは?」


「ああ、今昼休」





食堂


「ほい、どうぞ」


「ありがとう」


ローズは沙弥香に簡単なうどんを作って出した。


食堂のおばちゃんもActorを離れ自衛隊の援護に行っている。


「美味しいです」


「そりゃあ良かった(ただ麺茹でて、麺つゆかけただけだけどな)」


「それでも美味しいです」


「…大丈夫なのか?その…急に国のトップに立たされた訳だけど」


「大丈夫ですよ、覚悟は出来てましたし」


「そうか…」


「貴方は何の為に戦っているのですか?」


「…人々の幸せのため」


「嘘ですね」


「…家族を殺した奴らのとむらい」


「家族を…」


「と言っても俺の家族はActorや友人、施設時代の仲間、それと肉親」


「…」


「これがあいつらの為になれば良いな…」


「…歪まないように」


「ん」


「復讐に囚われ、心を歪ませないよう頑張ってください」


「了〜解」




司令室


「さて、そろそろ全員集合したほうが良さそうだぞ」


「しかしまだ避難民たちが…」


「安心しろ、国が予算を開放した、それと他国から支援が来る」


「わかりました、それでは集合をかけます」


するとベルは端末を手に取り。


『全隊員に伝えます、今すぐActor本部へ集合せよ!』

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