第5話 『氷河の女帝』VS『名無しのルーキー』
「楽しめそうね」
「そうかもな」
「さて…」
何かを言い出そうとしたタイミングでルーキーは発砲する。
「危ないじゃない」
「避けられたか」
「そんなお粗末な銃で私に
「…そうかもな」
「こっちからも行かせてもらうわ!」
氷河の女帝は氷の剣を生成し、
ルーキーに斬りかかる。
「っ!」
「へぇ、そんな量産機でよく受け止められたわね」
「機体性能が全てじゃねぇんだよ!」
ルーキーは蹴りを放つが払われる。
「ちっ!」
「じゃあこれは避けられる?」
氷河の女帝は上空に大量の刃を生成しルーキー目掛けて放った。
「なんでもありかよ!」
「…」
しかしルーキーは着実に避けていく。
「(嘘でしょ…全部避けられそう)」
「…これは使えそうだな」
ルーキーは氷の刃を一本拝借する。
「ちっ!避けきられた」
氷河の女帝は舌打ちし、剣を生成してrayのブレードと鍔迫合う。
そしてルーキーは氷河の女帝を足蹴り先程拝借した刃を投げつける。
「ふん!」
刃を払う、そのすきを見計らって
ブレードで斬る。
「!」
「ちっ!」
しかし寸前で躱され装甲を少し削ることしか出来なかった。
「やるじゃない、見直したわ」
「そうかよ」
「ねぇ、私と来ない?」
「…やなこった」
「そう、残念」
「(もうナイフさんは撤退できたか?)」
「なら殺すしかないわね」
「…」
すると突然、氷河の女帝の装甲の一部が剥がれた。
「!?」
「大丈夫かい!?」
フリーダムが駆けつけた。
「フリーダムさん!」
「これが、氷河の女帝…厚い装甲だな対物ライフルで装甲が外れるだけとは」
「へぇ…やるわね、お友達?」
「仲間だ」
「…そうだね、仲間だ」
「フリーダムさん、ナイフさんは?」
「無事に撤退したよ」
「よかった」
「よし、とりあえず今は…」
「ええ、撤退しましょう」
ルーキーはrayの下腹部に装備しているフラッシュバンを取り外し。
「ここは上空よ?そんなの無意味!」
「ほらよ」
ピンを抜かずに投げ。
「今だね」
フラッシュバンをフリーダムが狙撃した。
「っ!?」
フラッシュバンが破裂し閃光。
そのすきに2人は撤退した。
「…逃げられたか」
氷河の女帝は追うとするが。
「よせ」
仲間に止められた。
「焦るな『シズ』、奴らとはまた出会う機会がある」
「…そうですね」
2機は撤退した。
中継基地
「危ないところだったね」
「ええ、ありがとうございます」
「気にしないでくれ、仲間じゃないか」
「…そうですね」
ルーキーは少し笑いながら返した。
「おーい、ルーキー無事か!」
ナイフが出迎えてくれた。
「ナイフさん!」
「ええ、無事でしたそれに氷河の女帝と張り合うほどの戦闘をしてました」
「フリーダムさんが来てくれなかったら死んでました、ありがとうございます」
「にしても、よく僕がフラッシュバンを狙撃すると思ったね」
「フリーダムさんなら汲み取ってくれそうだったから…ですかね、まぁ感ですね」
「ま、とりあえず撤退して記録を確認しよう」
リング 本部
「よし、これがルーキー君の戦闘データだね?」
「ええ」
司令官はルーキーの戦闘を流す。
「こ、これほどとは…」
「やるな!ルーキー!」
「ありがとうございます」
「というか、ルーキー君の戦闘センスは凄いね、まさか相手の武器を利用するとは」
「rayのブレード一本では流石に無理だったので」
「あと、ステルス機の対処法まで見つけるとは」
「そういえば司令官、あのステルス機の名前は?」
「『インヴル』という」
「インビジブルから取ったな…」
「それは敵のセンスだ」
「まぁ、あのインヴルに対する手段は出来たが…先手を打たれたらきついぞ」
「そうだな…」
「ああ、そういえばナイフ君、例の機体は完成したよ」
「おお!」
「「例の機体?」」
ルーキーとフリーダムは頭をかしげた
「見てみるかい?」
「はい」
モニターに黒い狼の様な機体が映し出される。
「この機体は?」
「『ウルフ』だ」
「見たまんまですね」
「そうだな」
「この機体はナイフの物だ」
「へぇ」
「だが、ルーキー君のrayは少し強化する予定だ、君の機動では壊れてしまうからね」
「ありがとうございます」
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