ごーはち ねが
テストの鉛筆が滑る音
かさかさしゃりしゃりと紙を滑る
万物の熱源の一点響く
すしゅるぱちらぱちら灼けて濁る
ずっと。
秘匿するちいさなメモ
――明滅。
テストの鉛筆の滑る音
かり、ざり、ぱちり。しゃり。詰まる
立ちふさがるむつかしいもの
それをしなさいと殴り書きだ
窓からの光線でハレーション
するり、どろり浮かび上がる数式逃げる
――まったくわかんない。
テストの小さな声あたま掻く音
ぐしゃじゃらがら長い髪はらり落ち
この先飛び立つハトは餌を覚えて
答えそれは全てA=BでB≠Aで不明
ないということつまりこの眩しさ
ぴしゃり目の中光満ちて用紙空白
――落陽。
眠り逃避に優しくブランケット
あの人が会えないなんていうから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます