第21話 言いたくても恥ずかしくて言えないって大変ですね!笑笑
「これ噂なんだけどさ、今人気の桃坂カスミってVTuber、隣のクラスの桃坂霞らしいよ」
俺は廊下を歩いていると、たまたまこの事が聞こえてきた。
確か霞はこのとこは黙っててって言われた。
でもなんでこんな噂・・・。
夏休み前日。俺、霞、雪羽、環は、いつもと変わらない日常をおくっている。
「明日から夏休みかー」
俺は席に座りながら斜め後ろに背伸びをする。
「ところで、進藤は夏休み何するのかい?」
後ろの席に座っていた八雲が言った。
「わぁっ!、びっくりした」
俺は後ろに誰もいないと思ってつい大きな声で言ってしまった。
「夏休みは特になにも・・・」
俺はなにか目線を感じながら言った。
その視線の先を見てみると、こっちをずっと眺めてくる霞。
なんだ?なにか俺やってしまったけ?
俺はずっと視線を感じる。
「おーい、おーい、おーい進藤」
すると、八雲が俺を呼んでいた。
「あ、すまん、なんかものすごい視線感じて」
俺は笑いながら言うと、八雲が
「進藤、頑張れよ!」
と俺の肩を叩き、どっか行ってしまった。
その後も授業中、休み時間に霞からものすごい視線を感じていた。感じていたって言うか、もうずっと見られてる。
一方その頃、霞は。
あー、どうしよう!夏休み遊びに誘いたいけど、どう誘えばいいか分からない!
こんな感じかな?
『拓也、今度一緒に遊びに行かない?』
いやー、なんか普通すぎる。
『た、拓也、今度遊びに行ってあげなくもないよ』
いや、私ツンデレか!
ん?私ってツンデレなの?まぁいいや。
『拓也、私と遊びに行かないか?』
いや、どっちが男かわからんし。
あーどーしよー。
もう、こうなったらガツンと行くか。
放課後。
「拓也、一緒帰ろう」
俺は帰る用意を終わらせ、霞を見たら、なんかすんごい顔を赤くしていた。
「あ、うん、それより、顔、なんでそんなに赤いと?」
「え?赤い?そ、そんな事ないし」
そう言いながらも2人は、話しながら帰った。
「ねぇ、拓也」
「どうした?」
「あの、その、夏休みとか用事あったりする?」
「別にないけど」
「それなら、どっか遊びに行かない?」
霞は顔を赤くしながら言った。
どうやらこれが言いたくて、今日俺を見ていたのかな。
「行くか!」
「ほんとに!?どこ行きたい?」
「海とか?夏の定番だな」
「いいね」
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