第16話 山登り!は疲れる

「よーく聞け、1日目は山登りだ。班で行動するように、準備した人から登り始めていいぞ」

先生は軽く注意事項を説明した。


「お兄ちゃん疲れたー」

雪羽が言った。

今は霞、雪羽、環、そして俺の4人で山登りをしている。

ゴールは頂上。途中何ヶ所か休憩する場所もある。

「もう、疲れたのか?」

「え、もう疲れたの、雪羽。まだ少ししか登ってないのに」

「なんですか?なんか文句ありますか?」

「いいえー、ありませーん」

霞と雪羽はまた口喧嘩を始めた。

「ねぇ、進藤くんは好きなタイプってなに?」

環が質問すると、霞と雪羽は口喧嘩を辞め、俺の方に目線が来た。

「え、好きなタイプ?そうだなー、綺麗好きな人かな」

「綺麗好きな人」

「それより早く行かないと、遅れるぞ」

俺たちは山を再び登ぼり始めた。

それから15分ぐらい登った。

「もうすぐ頂上だぞ」

頂上は太陽の光で眩しく、目を開けるのに大変だ。

とその時、後ろから押され、そのまま前へと押され続ける。

「おいおい待て誰だ?」

俺は後ろを振かえようとするが、眩しくてよく分からない。

そして、俺は仰向けに倒れる。

俺の視界には眩しすぎるくらい綺麗な空。

突如、俺の視界から誰か入って来た。

「うわっ、誰だ?霞?いや雪羽?ん、環?」

眩しくて、誰かよく見えない。


「好き」


その時何か俺の唇に柔らかい感触がした。

その感触は唇だった。


その声は確実に3人の誰か。

その人は確実に3人の誰か。

証拠はないが3人の誰かってことは分かる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る