第7話 雪羽学校へ行く!

「お兄ちゃん!おはよう!」

俺の体の上に乗ってきたのは、雪羽だ。

「見てみて!お兄ちゃん!どう?似合ってる?」

俺は目を擦って、雪羽を見た。

そこには、白い髪を下ろして背中までつく髪。スカートを膝上ぐらいの長さ。制服はとても似合っている。

「お、いいじゃないか、雪羽。」

「でしょでしょー」

とその時。

「拓也!私もどうよ?」

勢いよく俺の部屋に来たのは、制服を着た霞。

「どう言っても霞の制服姿昨日も見たし・・・」

「いいから、なんか言ってよ」

「あぁ、似合ってるぞ」

霞は顔を赤くした。

「そう言えば、今日は雪羽の初高校だな。」

「うん!お兄ちゃんと同じクラスだったらいいなー」

「まだクラスは分からないのか?」

「今日行ったら分かるって」

俺らは朝ご飯を食べ、支度をし、学校へと向かった。

「おい、雪羽?ちょっと歩きにくいんだが」

俺の右腕に絡みついているのは雪羽。

「いいじゃないですか、お兄ちゃん。」

それに対して霞は

「ぐぬぬ、私も!」

霞も俺の左腕に絡みついてきた。

なんか周りからの視線が凄い。それもそうだな、こんな美女2人にくっつかれてるからな。

それから、俺と霞は教室に入り、雪羽は職員室へと向かった。

「はーい、席着けー。」

先生がクラスに呼びかけた。

「今日は転入生を紹介する、入っていいぞ」

教室のドアを開くと、雪羽の姿。

「皆さん初めまして。私は進藤雪羽と申します。」

雪羽は自己紹介をすると、クラスの男子が、一斉に立ち上がった。「可愛い」「綺麗」などの声が聞こえてきた。

雪羽は自己紹介を終えると、すぐさま俺の方に向かって来て、抱きついてきた。

「お兄ちゃん!」

そうすると、クラスのみんなが

「「「お兄ちゃん!?」」」

と言った。

それからホームルームが終わった。

「ねぇねぇ、君進藤って言ったけ?」

俺に話しかけてきたのは、俺の席の男子。

「あぁ、そうだよ。」

「俺の名前は、八雲敦。八雲ってよんでもらっていいよ。」

「それじゃあ俺は進藤で。」

俺と八雲は握手をした。

「ところで、進藤はなんで2人も美人を連れてるんだよ?」

「いやー、雪羽は妹で霞は・・・」

ちょっと待て霞ってどう説明すればいい?一緒に住んでるからはまずいか?

「あ、霞は家が近くてなよく会うんだよ。」

「なるほどな、ハーレムだな。」

ふー、なんとかいけたな。

「ハーレム?」

「進藤はもうハーレムじゃんかよ」

「う、うん」

俺は微笑しながら言った。

とその時。

「お兄ちゃん!」

俺の方に飛びついてきたのは、雪羽だ。

「どうした?雪羽」

「なんでもないよー」

「なんだよそれ」

雪羽と話していると、次は。

「進藤雪羽!拓也とベタベタしすぎ!」

俺の方に向かってくる霞。

「いいじゃないですか、お兄ちゃんはあなたの物じゃないんですから」

雪羽はこう言うと、霞は「ぐぬぬ」と言っていた。

やれやれ、いつになったら仲良くなるのか。

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