第5話 俺の妹が来る!
「拓也の妹が来る!?」
リビングで霞は大声を出した。
「拓也妹いたの?」
「うん、2人。」
1分前。俺と霞は入学式から帰って来て、スマホを見たら、お兄ちゃん私もお兄ちゃんがいる学校に行くことになったよ!、とLINEがきていた。
「もしかして、同い年?」
「いや、2つ違いだ。高校に飛び級してきたんだと思う。昔から頭良くてな。」
と俺は笑いながら言った。
「で、妹さんはいつ来るの?」
「LINEでは10分後ぐらいにだと。」
「ふーん」
「あ、あとここで過ごすことになってるらしい。一応、霞のお父さんにも言ってあるって。」
と話している時。ピンポーンと音がした。
「もう来たのか。」
俺はそんなことを言って、霞と一緒に玄関に向かった。
俺は扉を開けたその瞬間、急に俺に向かって飛んできた。
「お兄ちゃん!」
妹は抱きついてきた。
「この子が拓也の妹?」
「ああ、そうだ。」
「こんにちは。桃坂霞さん。私は進藤雪羽と申します。」
雪羽の挨拶に少し戸惑う霞。
「へ、へぇ、拓也の妹さん礼儀がいいのね」
なぜかカタコトになりながら霞は言った。
「私、雪羽はお兄ちゃんと将来結婚する予定なので」
「け、け、結婚!?わ、私だって、拓也と結婚するんだからね!」
「おい、2人とも俺は結婚なんか約束した覚えないぞ!」
「それじゃあ、いいわよ、勝負だ!進藤雪羽!」
「良いでしょう、桃坂霞!」
俺の言ったことなどスルーされた。
「ちょっと待て待て!」
俺は必死に2人も引き離そうとするも全く離れない。
「勝負内容は料理勝負です!桃坂霞!」
「え、それは・・・」
「え?もしかして、料理作れないんですか?」
「い、いや、そんな事ないし!」
2人の睨み合いに俺はなにも手出し出来ませんでした。
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