第二十三.五話(桜視点)

 その場でうらら先輩は倒れた。


 人気のない道にはには血が流れる──。


 その血を見た瞬間、刺したことへの満足感……それと、罪悪感が頭の中を駆け回る。


 刺してやったのに百パー気持ちいいわけでもない。


「やった……」


 そう私はボソッと呟くと、しゃがみうらら先輩に刺さったカッターナイフを抜こうとしたその時だった──。


 私の腹部にカッターナイフが刺さった──。

 それと同時にザァーっと強い雨が降り注ぐ──。


「え……」


 そのまま、私は地面に倒れる。

 

 地面には腹部から血が流れ、赤く染まっていく。


 痛い、そんなのは感じなかった。


 それよりも、何が起こったのかわからない。

 その疑問の方が強かったからだ。


「残……念ね……桜さ……ん」


 はぁはぁ……。


 徐々に痛みが来る。


 苦しい。

 こんな思い、翔太に無理矢理された時以来だ。


 腹部がとても熱い。

 まるで、燃えているみたいだ。


「あなたがそう……やってくることぐらい、私は……わかっていたのよ……」


 そうか……これは、うらら先輩が刺したのか……。


 目が徐々にぼやける。


 少しずつ視界から明かりがなくなっていく──。


「これで……あいう……ちね❤️」


 そして、私の視界は完全に暗くなり、私は倒れた──。


───────────────────────


ここからは、ルートを分けようと思います。

うららルートor桜ルート、あなたはどちらが読みたいですか?

また、ルートなんていらない。

この3択でどれがいいか教えてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る