第三話 アイビー
最近、彼氏にずっと避けられてるみたい。
ラインも全部未読スルーなの。ひどいよね?
別れ話? そんなの出てないよ。
浮気でもしてるんじゃないかって?
それは、無いと思うの。毎日仕事に行って、まっすぐ帰宅してたし、部屋でも一人だったから。
え? なんで、一人でいるのかわかるのかって?
だって、監視カメラも盗聴器も仕掛けてるもん。他の女なんて絶対に許さない。
私だけの愛する彼氏なの。絶対に誰にも渡さない。彼の頭から爪先まで全部私のもの。
話したことも無いし、触れたことはないし、彼は私のことも知らないけどね。
この前、ポストを漁ったときに住所を知ったからをアイビーを花言葉屋さんで注文して贈ったの。アイビーってカエルの手みたいな可愛いグリーンの観葉植物なの。初めてのプレゼントが観葉植物なんて素敵でしょ?
なんでアイビーかって?
『死んでも離れない』っていう意味なの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます