信長の野望・全国版
信長の野望。それは果てしない。
ということで信長の野望シリーズです。
しかし、全国版の思い出を書くだけでそこそこ長くなってしまいましたので、今回は全国版だけです。
コーエーテクモが世に送り出した、言わずと知れた歴史シミュレーションゲームの1大ブランド。
この作品で戦国武将の名と強さと生国を覚えた方も多いでしょう。
私もその一人です。
ちなみに私は生まれた地域の関係でもう毎回上杉家でプレイするので、天下統一のための後半戦で当たる毛利家、島津家、大友家の武将たちは有名どころ以外はちょっと誰がどの家というのが判らなくなってたりします。
四谷軒様、申し訳ありません。
ですがその辺りを小説としてしっかり読ませていただいて楽しませてもらっているので感謝しております。
さて、私が信長の野望と言うゲームに初めて触れたのは小学生高学年の頃でした。
「私の小さい頃の人々その2」に出て来た、放し飼いの狂暴なマルチーズに挑んだ勇者Cくんの家でプレイしたのです。
Cくんの家にはファミコンとPC8801とMSXがあったので、小さい頃に初めてやるゲームはCくんの家で、というパターンが殆どでした。
PC8801で「テグザー」「ハイドライド」「スタートレック」、ファミコンで「マリオ」「ドンキーコング」「ロードランナー」、MSXで「信長の野望全国版」等をCくん宅で初プレイでした。何でCくんが「信長の野望」をPC8801で買わなかったのかは謎です。
Cくんにやり方を教えてもらいながらやったのですが、とりあえず一番最初は全国モードではなく関東~関西の一部の16か国モードで始めました。
当然選ぶ大名は上杉謙信。Cくんの助言に従い最初の大名の能力値決めで寿命が長くなるまで延々スペースキーを押します。途中でもう平均値よりちょっと長いくらいでいいや、と適当に始めました。
一年のうち春夏秋冬の4回コマンドを入れて領国を発展させて兵を増やし、他の領国を奪って全ての領国を自大名のものにすればゲームクリアです。
最初は年貢率の設定。何となく30%くらいにしようとしたら、それじゃ少ないと言われ60%に。ちなみに100%にしたら一揆が起こり絶対に勝てない大軍で攻められゲームオーバーです。
米を売って金を作り町投資して金銭収入を上げた方がいい、と言われその通りに。しばらく数年は町投資し、次は治水を上げて開墾、で開墾して治水が下がったタイミングで台風。一気にちまちま上げた町の価値も治水値も農地もどえらい被害を受けます。仕方なくまた下がった町の価値を上げるため町投資から始めたのですが、開発には金が掛かるな、と思っていると突然「ターン」という効果音とともに「大名の斎藤道三が死亡しました」のテロップが。
パープー、という効果音と共に斎藤道三の治めていた美濃と飛騨が空白地となります。
「お、上手く行けば買えるかも」とCくん。
大名が死んだ領国は入札で買えるのです。
しかし台風被害の復興でお金のなかった我が上杉謙信は入札に参加したもののあえなく敗れ、美濃と飛騨は織田家と武田家が手中に収めました。
仕方なくまた内政開発に戻るのですが、次の季節で「ターン」と効果音。
領国を甲斐、信濃、飛騨の3か国に増やした隣国武田家が我が越後に攻め込んで来たのです。
ここまで内政開発に資金を投入し、兵の増員を一度も掛けていない我が上杉家。
兵を雇うのにも金がかかるのです。
訓練だけは金が掛からないので100%。
武田は3か国の兵を動員し兵力差は2・5倍ほどあります。
Cくんに助言を求めると「越後って確かぐるっと逃げ回れる地形だったから、今上杉は兵同数で5部隊編成になってるけど、上杉謙信の第1部隊に兵集中させて、あともう1部隊の2部隊で城で迎撃して武田の2~5部隊を潰して、武田信玄の第1部隊からは逃げ回れば負けないんじゃないかな」との金言が。
よっしゃ、やってやる!
ということでCくんの金言に従い防衛戦開始です。
戦争は30日で終了。1日1部隊1コマンドが入力できます。
敗北条件は味方第1部隊の全滅です。
勝利条件は30日粘り切って味方第1部隊が生き残ること。
30日粘り切って勝利すれば残っていた敵部隊の兵が全部だったか何割だったかが、味方の兵となる仕様です。
この頃は兵種が存在せず、全てが足軽部隊の扱い。
敵への攻撃は一度隣接してから次のターンで攻撃。
敵に隣接しないと攻撃出来ないので、防衛側が先に攻撃できる仕様です。
武田信玄の第1部隊は出現地点からは動かず、武田家第2~第5部隊のみが城に向かって来ます。
越後のマップは真ん中に侵入できない高山があり、その高山の周りをぐるっと移動できる山地や森、平地が囲んでいる地形。
武田家の部隊は2部隊ずつ高山を回り込んで上杉家の部隊が陣取る城に向かってきています。
距離に差と、あと移動する地形によって消費する移動力に差がありますので、先に城まで辿りついた部隊から迎撃していきます。
地形にも防御効果があり、城が最も防御力が高く、次に山地、森、平原の順。
我が上杉軍は上杉謙信の第1軍が城に陣取り、城に隣接する山地に第2軍を配置し迎え撃ちます。
いやー、城に陣取った上杉謙信第1部隊、強いですわ。
隣に陣取る味方部隊がいると攻撃力が上がる仕様ですし、敵はとにかく大名の第1部隊のみを狙ってきますから、味方部隊と協力して敵部隊を一つ一つ潰していきます。
敵2部隊で攻撃されても踏ん張る上杉謙信第1部隊。
一つ一つ敵部隊を潰したところ、敵第1部隊以外の敵部隊が残り一つになったところでようやく武田信玄第1部隊が動きます。
ですが武田信玄第1部隊が城に到達する前に残った敵1部隊を潰し終わった我が上杉軍は、あとは越後国内をひたすらぐるぐる逃げ回り、30日が経ち見事勝利。
こちらの被害よりも武田第1部隊の残存兵の方が僅かに多く、戦後は少し兵が増えました。
よっしゃ。
で、次の季節で武田の領国の信濃に攻め込もうと思ったのですがCくんに止められ思い止まった私。
ある程度兵を増やしておかないと武田以外の隣国に攻められる恐れがあるとの助言に従い、内政しつつ少しづつ兵を増やしたところでまた「ターン」の効果音。
「大名の上杉謙信が死亡しました」のテロップ。
寿命が尽きたのです。
史実なら武田信玄の方が早く死ぬんですが、ゲームですから。
越後が空白地になり、北条家が入札で越後を買い取った処理が終わるのを茫然と見ているとゲームオーバーの表示、そしてその後暗い画面に「KOEI」のロゴ。
こうして私の「信長の野望」初プレイは終わりました。
ここまでで結構時間が経ち、帰る時間となりましたが、どうしてももう一度やりたかった私は、Cくんに頼んでソフトを貸してもらいます。
私の家にもファミコンとMSXはありました。ただファミコンはドラクエⅡの「ふっかつのじゅもん」が入らず癇癪を起した弟が壊してしまい、その後買い直してもらえなかったので半年しか我が家にいませんでした。
MSXはあったので、Cくんに借りて帰った「信長の野望全国版」を家でもプレイしたのです。
親は「ゲームやり過ぎ!」と言って渋い顔でしたが、歴史の勉強にもなるよ、と言いくるめてプレイ。
そのうち私が知らない間に親もやっていました。
私のセーブデータが上書きされていたからわかりました。
元々私が上杉謙信を好きになったのも地元が上杉家の越後に近かったというのもありますし、多趣味な親が詩吟教室に通い、頼山陽の「鞭声~粛々~」と吟じていたのを聞いていたからというのもあります。
親も上杉家でプレイしていました。
そして私と言えば、上杉謙信だとどうしても全国を統一する前に寿命が尽きてしまうのでポリシーを捨て織田家でプレイ。
「信長の野望」と言うだけあって、織田家は初期に所持している金が他の大名より随分多いのです。そして寿命も上杉謙信や武田信玄よりも長い。
初の全国統一は織田家で達成しました。
その後しばらくは「信長の野望」から離れますが、次に「信長の野望・戦国群雄伝」が出た時に再びプレイするようになります。
何とこれだけで3000文字行ってしまいましたので、他の「信長の野望」シリーズについてはまた後日書こうと思います。
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