WEリーグ観戦雑記2021-2022

9月12日、WEリーグ開幕


 令和3年9月12日(日)、日本初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WEリーグ」が開幕しました。


 私は今まで明かしておりませんでしたが長野県北部地域在住です。地元のサッカークラブ「AC長野パルセイロ」を応援しています。


「AC長野パルセイロ」はJ3リーグで戦う男子チームがありますが、女子サッカーチーム「AC長野パルセイロ・レディース」もあり、9月12日に開幕した「Yogibo WEリーグ」に参入しました。


「Yogibo WEリーグ」は11チームで構成され、秋春制シーズンで戦われます。

 現時点で発表されている日程は12月4日までの11節。11節が終了したらしばらく中断期間に入り、2月か3月から再開。おそらく6月までに終了します。

 全11チームが総当たり2回戦を戦い優勝を争いますが、11チームなので毎節試合のないチームがあり、試合のないチームは「WE ACTION DAY(理念推進日)」という「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」という「WEリーグ」の理念にある多様性社会の実現に向けた活動を行うということになっているそうです。第1節で試合の無かった「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」は「一人ひとりが輝く社会とは」と題したオンラインディスカッションやホームスタジアムであるフクダ電子アリーナ周辺の清掃活動などを行ったということです。


「Yogibo WEリーグ」に所属する11チームは以下のチーム。

 

 ●マイナビ仙台レディース  宮城県  なでしこ1部7位

 ●三菱重工浦和レッズレディース 埼玉県 なでしこ1部優勝 

 ●大宮アルディージャVENTUS 埼玉県 なでしこ2部8位

 ●ちふれASエルフェン埼玉 埼玉県 なでしこ2部2位

 ●ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 千葉県 なでしこ1部6位

 ●日テレ・東京ヴェルディベレーザ  東京都 なでしこ1部3位

 ●ノジマステラ神奈川相模原 神奈川県 なでしこ1部8位

 ●AC長野パルセイロ・レディース  長野県 なでしこ2部5位

 ●アルビレックス新潟レディース 新潟県 なでしこ1部5位

 ●INAC神戸レオネッサ 兵庫県 なでしこ1部準優勝 

 ●サンフレッチェ広島レジーナ 広島県 新設


 なでしこ1部、2部というのは昨年2020シーズンに所属していた、それまで国内最高の女子サッカーリーグだったなでしこリーグのことです。

 なでしこリーグ自体はアマチュアの最高峰ということで2021年も存続しています。


 こうして見てみると、関東地方に6チーム、東北1チーム、北信越2チーム、関西1チーム、中国1チームと非常に本拠地が東に、特に関東地方に偏っています。

 

 また、昨シーズンなでしこ1部だったチームが7チーム、2部だったチームが3チーム、完全な新設チームが1チームとなっています。


 やはり昨季なでしこリーグ1部に所属していたチームは日本代表なでしこJapanの選出歴がある選手や、アンダー世代の代表も複数所属しており、実力上位と見られています。また昨季2部だったチームも昨年12月からの長いoffの間に「WEリーグ」に参加しなかったチームから代表歴のある選手を補強したり、「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」や「INAC神戸レオネッサ」という殆どの選手が代表選出歴、アンダー代表選出歴のある強豪チームから、出場機会を求めて移籍をした選手を受け入れたりして補強しています。

 

 私の応援する「AC長野パルセイロ・レディース」ですが、昨年はなでしこリーグ2部で5位と、「大宮アルディージャVENTUS」の母体だった十文字VENTUSの8位よりも上ではありましたが、全11チームのうち9番目の成績。

 更に言えば「大宮アルディージャVENTUS」は2011年W杯の優勝メンバーの鮫島綾と阪口夢穂、2012以降の代表主力だった有吉佐織などの大物を獲得し、他にも代表歴、アンダー代表歴のある選手を複数獲得するなどの大型補強を進めています。

 新設チームの「サンフレッチェ広島レジーナ」も2011年W杯の優勝メンバーの福元美穂、近賀ゆかり の他、2015年以降に代表のアタッカーとして定着しつつあった増矢理花の他数人の若く代表歴のある選手を集めてチームを作っています。


 翻って「AC長野パルセイロ・レディース」の補強は代表歴のある選手というと2シーズンぶりにイタリアから復帰した 國澤志乃のみ。他は「INAC神戸レオネッサ」からアタッカーの 八坂芽依やさかめいと、「アルビレックス新潟レディース」から瀧澤莉央と、他のチームの華々しい補強に比べ地味な補強という感は否めませんでした。

 また、所属選手の平均身長は11チーム中の11位。まあ正直言ってあまり嬉しくないデータです。


 ただ、なでしこリーグ1部から降格した2019年から、地元長野県出身の選手や、大卒、短大卒、高卒の選手を積極的に取って若返りを図っていました。

 2019年の降格はそういった若返りの中で成績が上がらずに入れ替え戦で敗れてしまったのですが、2020年も開幕後は大エース横山久美が不在になったこともあって、なでしこリーグで得点を挙げたことがある選手が少なくなかなか勝てない試合が続いたものの、リーグ中盤戦から徐々に若い選手たちが試合に慣れてきたこともあり、負けが引き分け、引き分けが勝ちと徐々に勝てるようになってきて最終順位を5位にしました。

 

 今年の「AC長野パルセイロ・レディース」は、私たち応援している者からするとどれだけ若い選手が他の強いチームに食らいついていけるかを、言うなれば孫の成長を見守るお爺ちゃんのような心境で祈りながら見るチームなのです。

 実際、「AC長野パルセイロ・レディース」の試合の観客層は高齢者の割合が比較的多いと思います。昨年までのホームゲームはなでしこリーグの中でも比較的多くの観客が見に来ていました。実際にホームスタジアムの近所の農家のお爺ちゃんお婆ちゃんが、孫よりも若い子たちの頑張る姿を応援したいと見に来る姿をそこかしこに見ることができます。

 最もお爺ちゃんお婆ちゃんだからといって枯れているのではなく、負け試合だと周囲を気にせず選手を罵る方もいますので、ほのぼのだけではないのですが。


 さて、日本初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WEリーグ」ですが、残念ながらあまり地上波のTVでは取り上げられることが少なく、世間の注目度は高くないようです。

 今シーズン2021-2022シーズンの全試合はDAZNで中継されます。

 DAZNは月額1980円です。プロ野球、Jリーグ、ブンデスリーガ以外の海外サッカーを見れるDAZN。

 既に加入されている方は是非「Yogibo WEリーグ」も見てみて下さい。


 また、「Yogibo WEリーグ」の開幕戦第1節の5試合はDAZN JapanのYouTubeチャンネルで無料で見ることができます。


アルビレックス新潟レディース対AC長野パルセイロ・レディース

https://www.youtube.com/watch?v=FTOq_dZR8mw

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