【世界設定】幽界(エーテル界)の基本設定(1)

 幽界かくりよ、又はエーテル界イセリアルプレーン


 現世うつしよ、又は現実世界プライムマテリアルプレーンと重なり合い、隣り合う異次元世界。


 半分物質で半分霊体の世界とされる。


 幽界かくりよには、エーテル深度がある。

 幽界かくりよには、エーテル濃度がある。

 幽界かくりよには、安定度がある。

 幽界かくりよには、エーテル奔流がある。

 幽界かくりよには、位相がある。

 幽界かくりよには、領域がある。

 幽界かくりよには、小径がある。


★エーテル深度:

 現世うつしよを基準点にどれだけ遠いかエーテル深度で表す。


 エーテル深度0は、現世うつしよと重なり合う世界。幽界かくりよの境目(Ethereal Boundary)とも呼ばれる。

 幽界かくりよの境目側からは現世うつしよを視認する事が可能だが、通常、逆はない。(魔法などにより認識する事は可能)


 稀に幽界かくりよの境目と現世うつしよとの双方に同時に干渉できる存在がいる。


 妖精たちの中には、幽界かくりよの境目と現世うつしよとを自由に行き来できる者たちもいる。


 エーテル深度1以上は、徐々に現世うつしよから離れていく。

 距離感や方向感覚が現世うつしよのそれとは全く別物になる。

 境目と違い、後述の小径などを除けば、歩行は困難で、飛行などの移動手段が必要となる。


 通常、時間の流れは現世うつしよと同じだが、稀にエーテル深度の深い所や幽界かくりよに浮かぶ一部の亜界デミプレーンでは、時間の流れ方が違うという報告例がある。


★エーテル濃度:

 エーテルの濃ゆさ。

 濃度が高ければ、幽界かくりよに浮かぶ様々な領域が形成され易くなる。

 また、幽界かくりよの生物多様性も豊富になる。


★エーテル安定度:

 エーテル濃度などは一定ではなく、常に変動する。

 安定度が低いと不安定になり、幽界かくりよ現世うつしよとの間にイレギュラーな裂け目が出来る事がある。

 非常に不安定な状態をエーテルの嵐と呼ぶ事がある。


★エーテル奔流:

 常に変動するエーテルの流れの事をエーテル奔流と呼ぶ。


★エーテル位相:

 幽界かくりよには一定の法則があると考えられている。

 これらの観測された法則性の事を位相と呼ぶ事がある。

 転移の位相テレポートフェイズ収納の位相ホールディングフェイズ透明の位相インヴィジブルフェイズ影の位相シャドウフェイズ鏡の位相ミラーフェイズ時の位相クロノフェイズなどが知られているが、これらの特殊な位相には特別な方法でしかアクセス出来ない。

 研究者によっては、これらを幽界かくりよとは別の界だと考える者もいる。


幽界かくりよの領域(Domains, Sites, Realms):

 エーテルが凝縮し、幽界かくりよの領域が形成される事がある。

 幽界かくりよの大きさは、人物1人が乗れる程度の岩塊程度から、島サイズ、国サイズ、大陸サイズなど様々。

 幽界かくりよの領域はサイズに関わらず熟成度が測定される。

 熟成度の進み具合に従い、実体化が進み、境目が出来始める。

 熟成度が一定の基準を超えると幽界かくりよの領域は、亜界デミプレーンとなる。

 亜界デミプレーンは、限定的な現世うつしよに似た世界で、幽界かくりよとは分離され、重なり合う世界である。

 幽界かくりよの領域や亜界デミプレーンには、現世うつしよを去った一部の灰色エルフやワーウルフなどやエレメンタル界からの移住者などが多く住む事がある。


幽界かくりよの隠れ里

 灰色エルフや上エルフなどの秘儀によって現世うつしよの土地を幽界かくりよに隠す事が可能。

 こうした土地は隠れ里と呼ばれる事がある。


幽界かくりよの小径

 幽界かくりよの小径は、現世うつしよ亜界デミプレーンの特定の場所や幽界かくりよの領域を繋ぐ。

 特殊な能力を持たぬ者でも、小径を通って幽界かくりよを旅する事が出来る。

 特殊な小径として、死せる魂が通るという彼岸の河やエレメンタルのヴォルテックスなどがある。


幽界かくりよ玄関口スレッシュホールド入口エントランス・門

 現世うつしよ側から、魔法や特殊な能力を用いずに幽界かくりよへ行く事が出来る。

 幽界かくりよの地形は不安定で変動し得るので、迷わぬ様に注意が必要である。

 常時開いているとは限らない。

 現世うつしよ側のしるしとなるのは、門、橋、扉、窓、廊下、路地裏、回廊、机の引き出し、鏡、メガリス、井戸、泉、森、山、洞窟、オーロラ、虹など様々。

 特定の時間・天候・天文などが出現の条件となる事が多い。

 空間操作術などの魔法で、一時的又は半恒久的に開く事は可能。


★秘境

 何らかの原因で、幽界かくりよの領域が、現世うつしよに直接繋がったり露出したりする事がある。

 この現象を秘境化現象と言う。

 現世うつしよ側の地形や空間が歪み、幽界かくりよの領域の住民が、現世うつしよ側に溢れ出る。

 冒険者ギルドによって秘境認定された場所は、広義のダンジョンと見なされる事が多い。

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