第三十九回 お星様を仰ぐ窓辺。
――僕のお部屋から見える光景。眠る前の一時のリフレッシュなお時間。
思えば身も心も解放される時って、今この瞬間なのかな? 将又、アトリエで絵を描く時なのかも? ……だったら、それが一番の、僕のありのままの姿。
眼鏡を外した僕のオープンフェイス。ユーチューブのロボットアニメで見たの、今日も含めて近頃。そのロボットはフェイスをオープン……つまりは外装を外すことで、パワーアップするそうだ。この理屈を当て嵌めるのなら、全裸が一番に最高の状態……ということになる。言葉で説明するのは難しいことだけど、難しいからこそ、
しかしながら令子先生の思想は、その何千も何億倍もするだろう。僕の青春をすべて費やしたとしても、一生涯に及んだとしても、永遠のテーマになるのかもしれない。
だからこそ楽しいの。
それは誰にも譲れないこと。そこで僕は思うの、怜央君と一緒なら楽しさも二倍どころか二乗になる。恥ずかしくても眼鏡を外すことにした。コンプレックスだったそばかすもチャームポイントとなれるのなら、それにお下げも……束ねている髪も解くことにした。
ここだけの話、怜央君には気付かれたけど、
眼鏡はダテ……目が悪いわけではなかった。引っ込み思案になってから、掛けるようになったの。それにお下げもセットで。だから、怜央君しか知らないの、僕の本当のありのままの姿。僕もまた描く……まだまだ遠いと思うけど、怜央君の、本当のありのままの姿を。思春期ゆえの恥ずかしさも、僕も同じだし、今この時だから描けることだから、僕はその部分も大歓迎で、キャンバスに収めたいと思うの。広大たる景色の中で。
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