あんたらは厨二病でできている
気付かない
手を挙げたのに
何も無い
透明にしか見えない腕
静かな
影のようなのに
何も無い
はずはないとみんな言う
一人で眺めた鏡には
無個性が反射してる
何で私はと自問自答
そんなことを繰り返してる
先生は言った
「誰もが一人一つの個性がある」と
だけどね
私は、僕は
マジョリティの中に埋もれてるの
私たちはだから厨二病となった
個性を見出す道を歩んだ
この個性が私でペルソナ
けれど胸の中の無個性が本物
気付いて
手についた紋章に
何か分かる?
包帯で封印されたもの
静かな
影のようなのに
取り憑かれ
死にたいと私は呟く
一人誰も助けにはこない
誰もこない
リストを切り刻んでいる
牽制して言う
「誰もうちのことなんて知らない」と
そうだよね
あなたは、君は
知ったかぶりなだけだから
神が振り分けたポジションの中で
個性も糞もありゃしない
あるのはステレオタイプ
レールの上を知らずに歩いているの
うちはだから厨二病となった
個性に抗いたくて成り果てた
なんて嘘だけどね
だって自分を傷つけ泣いているもの
漆黒に落ちる夕焼けの涙
泣いた後の虚無感がいた
あなたもまた苦しんでいる
ずっと籠って苦しんでいる
孤独の色に染まっていく
透明人間と自己破壊
出会った日から革命前夜
戦歌の響く戦場な烈火
同士はみんな闇を抱えていたのか
宣誓して言った
「僕たち、私たちは」
「正々堂々と個性を奪い取る」と
常識人は厨二病と嘲笑う
それでもね
諦めない、負けらんない
何でもいいから抗いたくて
私たちの抱える闇に抗うために
永遠の答えがきた?
新たな朝日を繰り出された、と
感じて手を伸ばしていった
光が放った
「お前らは全員厨二病」だと
思わず
唇が優しく上がった
────────
「厨二病による厨二病のための世界創造」
ハーメルン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます