ドッペルゲンガーガール   ~平-koi-世界(へいこーせかい)の彼女に恋する数日間~

 ありえないが当たり前になってから

 もう受け入れてしまっていた

 とある日のこと

 認知された偽物が

 世界の理を守るために消されました

 それを見て変わったなと思いながら

 手元のカフェラテを啜ってました


 足り得ない満足感を鼻歌で示しながら

 アパシーチックに歩いた

 どこでもある帰り路

 見慣れちまったコンクリに

 持たれかかって朽ち果てた女の子

 それを見てどうしようと思いながら

 目の前の住処の前で立ち尽くすと

 向こうから助けを求めた乞うてきた


 愛ないけど曖昧な愛で

 君を受け入れてしまってました

 来訪されど最後な慈悲が

 君を助けようと動かしてった


 平行世界からの来訪者

 この世界の本物と出逢って認知

 それがこの世界の異変となれば

 理を押し通すために

 君は消されるのだろう



 当たり障りない恋愛模様

 君との一つ屋根の下

 愛を育む

 月夜は瞬く

 君と一緒に花火を見た

 それは単なる一ページでしかない

 君との恋愛は五百ページにも渡る長編作品

 起承転結なんてないんだけれど面白い

 早く続編があることを望んでる


 恋しいけど故意に凍らせて

 君を封印してしまいたいと思いました

 毎度毎度昂らせる愛が

 君を好きだと言わせていたんだ


 現実世界の本物者リアリスター

 あの世界の彼女と出逢って認知

 それがあるかも知れないから

 外はとても出したくないなー

 本音をぶつけて喧嘩する



 ついに来ちまったんだ''転''

 ''結''に行かなきゃバッドエンド

 やっと手にした幸せ手放すなんて

 嫌だから抗うここで


 ついに明かされる結末

 全く想像してなかった展開

 全壊していく俺の心諸々

 家族と彼女の家族が同じなんて



 逢いたいけど、いない、現実リアル以外

 君は本当を放って消えてしまったんだね

 来訪されど最後の内緒

 君と仲直りして口をわせたんだ


 逢いたいけど会えない

 本物はここにいて

 偽物はあなたで

 空虚な世界が広がっていた

 あの時の色づく世界は今やどこに?

 ありえない現実が心をひしゃげてく



 ありえないが当たり前になってから

 もう受け入れてしまっていた

 とある日のこと──



────────────


カクヨム「ドッペルゲンガーと恋をした」

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「"詩人(しにん)"に口なし」というけれど! ふるなる @nal198

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