2話 やばいヤバい時には図書館へ

 三十代のほとんどを精神病の治療に当てていた私は毎週図書館で本を十冊、CDを五枚借りていた。

 就職して、図書館から足は遠のいた。


 今日は朝から鬱みたいだった。

 飯を食べ、やることはない。

 部屋の掃除もあるが、やる気もしない。

 テレビをつけてもくだらないワイドショーばかり。

 仕事がどれほどありがたいか身に染みて分かる。

――ああ、今頃、仕事をやっていたんだなぁ

 そこで図書館に向かった。


 相変わらず、駐車場は混んでいたが中に入れた。

 足が遠のいた三年前と違うのは至る所コロナによる消毒液の設置、ビニールカーテンがあることだ。

 前々から欲しかった本があり、通販大手Amazonで注文しようとした本があったりしてサプライズ(なのかな?)があって嬉しかった。

 が、借りようとしたら図書券の有効期限が切れていて少しトラブった。

 免許証を出して事なきを得たが……

 図書館の自動精算機で駐車代金を払うのだが三百二十円かかった。

 借りる時に駐車券を出すと二時間無料なのに……


 ダメダメな一日が今日も終わる。

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