第3話 何をしたらいいのかどうしたいの考える。


「やめたほうがいい」

帰ってきたソニアにさっそくジルと話し合ったことを言ってみたのだが、ソニアは冒頭の言葉を即答で言い放った。

「なんでですか」

「ヴェリエはあいつは善人ではない。裏であくどいことをやっている。お前の顔に目をつけられたらどんな目に合うかわからん。俺が懇意にしている教会があるからそこで下働きでもして小金を稼げ。とはいえ教会も貧乏で小金も出ないだろうが、子供を救いたのならば、教会に預けるとかならばだれも文句はいわんだろう」

ジルはため息をつく。

「教会も安全とは限りません。虐待されている子供を教会に預けて、もしその子供の父親が子供が誘拐されたと騒ぎだしたら厄介なことになると思いません?」

ジルとソニアが熱心に話している。なにか話に入りづらいので、アルは台所でお茶を入れに行くことにした。

「そうだ今お茶入れてきます!」

そう言ってアルは奥へと走って行く。

 ソニアとジルは首をかしげる。


「ジルさんソニアさん、お茶いかがですか?」

戻ってきたアルは話し合いのテーブルの上に湯気立つ湯呑を置く。

「お茶?うちにお茶なんてなかったはずだが」

不思議そうなソニアに、アルはにっこり微笑む。

「豆を炒って、煮込んでみました。確か健康にいいはずです」

「ふむ?」

「茶とは贅沢な。あなた貴族かなにかだったんですかね?」

嫌そうなジルの顔が、アルを見る。

やはりアルはジルに嫌われているらしい。

「記憶がないので断言はできませんが、貴族ではないような。まぁ、飲んでみてください。そうだ。なにかフルーツの類かなにかほしいんですが、今度買い出しに行きたいです」

「いいだろう。俺明日は暇だから、買い出しに行く。一緒にどうだ?」

「ぜひ」

にこにこアルは笑う。

「このお茶、香ばしくてとてもおいしいですね。作り方教えてください」

不機嫌そうにジルが言う。

「仲良くしてくれたらいいですよ」

にっこり笑うあるに、ジルの機嫌がますます悪くなる。それを見ていたソニアは噴き出して笑った。

「このお茶なかなかうまいぞ。いいもんだな。今度薬草取りにつれていってやる。少しくらいの小金にしかならんが、少しはいいだろう」

「ありがとうございます!」

「お前、アルはこんなに料理がうまいんだから、店でも開いたらどうだ?それかどこかの店で働くか」

「店?」

「ああ、この家の一角だったら貸してやる。まぁ、この辺りの取締役に目を付けられる可能性はあるが。お前の料理はすごくうまい」

「え、そうですか?」

「私は反対です。こんな姿だけは美しい人間がいたら、ろくな連中が寄ってこない。災いだけを運んでくるでしょう。家の中に隠したほうがいいです」

そうジルに言われてしまう。

そう話していると、ソルとシルカが遠くから「アル!!」と呼んでいる。「すぐ行きます!」とアルは叫んでから、ソニアに向き直る。

「今度教会にもあの子供たちをどうにかできないか行ってきます」

「そうだな、それがいい」

ソニアは冷ましつつ豆茶を口にする。

『アル!!』

ますます子供たちのアルを呼ぶ声が大きくなる。

「はいはい!そうだ。ソル君とシルカちゃんについてなんですけど。絵本とか本を読んであげたいんですが、本はないんですか?」

「本は高級品で、内に買う余裕はない。二人には悪いが」

「そうですか」

お金貯めて買うか、何か紙以外で代用できないかと、アルは考える。

アルを呼ぶソルとシルカの声が悲鳴時見てきた。

「はいはい!」

アルはお辞儀をして、ソルとシルカの元へと向かう。


二人残されたソニアとジルの間に気まずい空気。

「お前いつまで拗ねているんだ?アルは関係ないだろう?アルに嫌な態度はするな」

「なんですか?それ。私はアルのこと何とも思っていませんよ」

「そうか?それならいいが」

ずずっと、お茶をすする音が響く。

「正直気に入りませんが、別に危害を加えるようなことはしません」

「そうか。しかし、アルのどこが気に入らないんだ?いい奴だと思うんだが」

「警戒をとくの早くないですか?これだから狼は」

「狼は匂いで嗅ぎ分ける。警戒していないわけではない。お前はアルのことを意識しすぎだ」

「な!?」

「お前こそ顔で判断しているのではないか?」

「そんなわけないでしょう!!もういいです。帰ります!」

「気をつけてな」

「ふん!さようならソニアラニア」

そういい捨てるとジルは後ろを見向きもせずに、去っていく。


そうジルにはいったものの、正直ソニアはアルのことを雄だとは認識できてはいない。メスでもないと思うが、つい警戒心が本能でゆるくなってしまうような気がする。気を引き締めないとなと、ため息をつく。

部屋の奥からソルとシルカの笑い声がする。そしてアルの笑い声も。

ソニアは苦笑いをしてそちらに向かった。


ソルとシルカはアルに抱き着きながら何か叫んで遊んでいる。アルはソニアに気づくと、にっこり微笑んだ。その顔はやはり雄でもメスでもない。

「ソニアさん、なにか木を削る道具かしてもらえません?木で櫛を作りたいんです」

「短刀ならあるが。櫛が必要なら買ってやる」

「いえ、そんな悪いです。作ればタダですし」

ソニアはため息をついて、アルは頬に触れた。

「いい買ってやる」

「あ、ありがとうございます」

戸惑っている様子のアルに、ソニアは道を踏み外さないようにと決意する。オオカミ族の発情期は満月に訪れる。

もうすぐ満月だった。


その夜アルは桶にお湯を入れて布を浸し、シルカとソルの毛並みを拭いて整えていた。

「寝る前にお風呂は入った方がいいですからね」

子供たちは大人しく拭かれないので、アルは大変そうだった。

「ソニアさんもこれで拭いてください」

桶と布を差し出される。

ソニアは咳払いすると、いう。

「背中が拭けない」

「じゃぁ、背中拭きますね」

アルはお湯を絞り、ソニアの背中を拭く。いや、すんごい背中だなと思いながら拭いていると、ソニアのふさふさの尻尾がまるで犬のように左右に揺れているのを見て、アルは微笑んだ。

気持ちいいらしい。

今度櫛が来たら、みんなの尻尾を拭いてとかしてあげようと思う。

にこにこご機嫌だ。

アルは、その、動物が好きだった。


その夜ソニアは眠れなくて、起き上がる。

何とはなしに家族の方へと視線を向けると、そこにはあおむけで眠っているアルの首元を寝ぼけているらしいソルとシルカがあむあむ噛みついている。

アルは魘されているようだ。

幼いとはいえ流石狼の一族だ。獲物をしとめる練習をしている。

それにおおかみは新しい仲間を迎え入れるとき、その新入りは敵意がないことをあらわすため、入りたい群れ全員に首や体を噛みつかせ、最後に首を噛まれる。

アルは群れの一員として、ソルやシルカに認められたということだろう。

「こらこらお前ら。そいつは獲物じゃないぞ」

そういいながらソニアはソルとシルカの頭をなでて、抱き上げアルの上からどけて寝かしつかせる。

まだ早いからなにもしないが、もしもう少したってアルが敵ではないと確信をしたら、アルの首を噛んでやろうと、ソニアは思うのだった。


夜中アルは寝床から起き上がり、部屋を出ていく。

ソニアも気づかれぬように、アルの後をついていく。アルは台所から何かを取り出すと懐に何かを入れて外へ出ていく。

やはり警戒を解くには早まったかと、一応ソニアはアルの後に続いて外に出る。


アルは一軒の家に着くと、立ち止まり家の前にいる幼い金髪の兄妹の前に立ち止まり、その二人の頭をなでて、懐から取り出した何かを与えている。

その幼い兄妹はアルからそれを受け取ると、一心不乱に飛べている。

ソニアは息を吐くと、そちらの方へと向かった。


アルは深夜になるとあの兄妹が父親に追い出されていないかと、心配になってあの家の前まで行くことにした。あの子たちはがりがりに痩せていたから、一応食べ物を持っていこうと思ったのだ。もしあの兄妹が寝ていたら一安心だ。ソニアには悪いと思うが、勝手に食べ物を持ち出してしまう。

 家を出ると、あの家の前には深夜だというのにあの兄妹は家の前にいた。驚きの声をあげた兄妹に、アルは人差し指で静かにするように合図する。


「お腹空いてない?ココナッツを練りこんだ小麦粉を焼いたものを持ってきたんだ。おいしいかわからないけど」

アルがそういうと、幼い兄妹はキラキラと目を輝かせ、何度も顔を頷く。

「私の名前はアル。あなたたちのお名前は?」

「私、クレア」

「僕はレア」


「お前たち何をしている?」

険しい声に、アルの心臓が飛び跳ねる。

後ろを振り返り見ると、そこにはなぜか不機嫌そうに尻尾をくねらせるソニアがいた。

「す、すいません」

慌ててアルはソニアに頭を下げる。

「この子たちが心配だったんで」

二人の子供は心配そうにアルのことを見ている。

ソニアはもう一度吐息をつく。

「こんな深夜に出かけるなんて、危ないだろうが」

「お、怒ってないんですか?!」

「そんなことで怒るわけないだろう?」

くしゃっと、ソニアはアルの頭をなでた。完全に子ども扱いである。アルは照れ臭くなって、微笑んだ。

「お前たちも夜のスラムは危険だ。内に来い。今夜一晩だけ泊めてやる。お前らの父親には内緒だ」

ソニアの言葉に、幼い子供二人は何度も頷く。嬉しそうなその様子に、感動したアルはソニアに抱き着いた。

「ありがとうございます!!」

すぐさまソニアから離れたアルは何度も頭を下げた。

「行くぞ」

「はい!!」

ソニアの尻尾が高速で揺れていて、アルは首を傾げた。


沸かしたお湯を付けた布で、二人の子供を何度か拭く。部屋にはノミがいたので、アルは頑張って昼間に退治したので、大丈夫だろうかと、見渡す。幸いいないみたいで、ほっと、する。

ぐぐーお腹が鳴っている子供二人のために、ソニアに断りを入れて温めたスープを子供二人にあげた。

「すみません、働いて食費出すので」

「分かった」

ソニアはアルの頭をなでている。子供でもないのに、アルはなんだか照れ臭い。

子供二人は食べ終えると、すぐに暖かな部屋で眠りにつく。

部屋はぼろ屋なので部屋の隅は隙間風がふくので、アルはソニアにくっついて寝る。すると何を思ったのか、ソニアは思いっきりアルの首筋に噛みついた。

「いったぁああああい!なにすんですか!」

「お前はずっと敬語だな。オオカミは仲間の証として首を噛む。これでお前も仲間だ」

「そ、そうなんだ」

嬉しいような、痛いような。

首筋が少し前からなぜか痛いのに、今度はヒリヒリ痛んだ。

余談だが朝起きたソニアは「すまん、強くかみすぎた」と、アルに謝ってくれた。


アルは首筋が痛くてろくに寝れないので朝早く起きて、たくさんの朝ごはんを作ることにした。

たくさんの肉があったので、なんかよくわからん香りがする葉っぱで巻いて蒸してほぐして蒸した汁を少し混ぜ、一緒に蒸した豆類に塩ココナッツ油をたいりょうにかけ一緒に、薄く焼いたトウモロコシの粉?に巻いてみた。

あと蒸した時にできた汁に味をつけてスープにしてみる。

できた料理を味見してみたが、やはりなんかコクがないというか味気なかった。

「おいしい!」

と叫んで食べたクレアが叫んで、たくさん食べ物を口に詰め込みすぎて、危うく窒息死しそうな出来事が起きる。アルとソニアは慌てて少女に水を飲ませる。

レア少年に至っては、泣きながら食べている。

なんで?

もしかしてこの世界にあまりおいしい料理がないから、必要以上にアルの料理がおいしく感じるのではないかという結論に達した。


「父親に見つかったらやばいだろう。お前たちは家に帰れ」

ソニアがクレアたち兄妹にそういうと、家に戻らなければならないクレアとレアは暗い顔でうつむく。そんな幼い子供の頭をアルはなでた。

お金がないと救えないし、強引にひどい両親から子供を引き離せないと救えない。これが現実なんだと、アルは悔しい。

子供を大切にできない国は、滅んでいくと思うのに。

アルはその時泣きじゃくる子供二人を抱きしめることしかできなかった。


「兄ちゃんどうにかできないの?かわいそうだよ」

そうソルがいうと、ソニアはソルの頭をなでる。

「僕は可哀そうなんじゃない!!」

そう叫ぶとレア泣きそうな顔になって、家を出て行ってしまう。

「お兄ちゃん待って!」

慌ててクレアが後を追いかけていく。

「に、兄ちゃん」

戸惑うソルに、ソニアが言う。

「可哀そうとはあまり人に言うな。あいつは可哀そうなんかじゃない。ひどい暴力の被害者なだけなんだから」

「うん?」

多分ソル君はわかっていないだろうなという反応だ。

「こまめに私レア君とクレアちゃんの家に様子見に行きます。あのレア君たちのお母さんって今どうしているんでしょうか?レア君のお母さんに何とか話をつけて、レア君たちをあの家から引き離せないでしょうか?」

「あまり見かけたことはないな。俺が仕事で忙しいからかわからんが」

「そうですか」

「アル、お前」

何か言いたそうにソニアがアルの方を見ている。

「なんですか?」

「お前みたいな綺麗な顔をしたやつが、酔っ払いのろくでなしの所に通うなんぞ、厄介なことが起こる予感しかしないんだが。お前男か女か区別つかんし」

「え?今のところ何もないし、大丈夫でしょう」

あっけらかんとしているアルに、ソニアはため息をつく。

「お前、町で美少女が歩いていたらどう思う?それもとびきりのだ」

「え?綺麗だなと思いますが」

きょとんとしているアルに、ソニアがもう一度溜息をつく。

「その周囲に悪い人間がいたとしたら、どうだ?」

「悪い人間?」

「このスラムはろくに警備兵なんぞ見回りに来ていないし、賄賂が横行していて、金持ちの犯罪は見逃される。人身売買なんぞ当たり前だ。まぁ、一応マフィアは刑罰対象だが。そんな中でとびきりの美少女が一人武装していないで歩いていたらどう思う?」

「襲われる?」

「それがお前だ」

「え!?」

「何故驚く」

「いやぁ、その、ジルさんに呪文を唱えるファンタジー紙はもらったんですが。これ効果ありますよね」

アルは懐から一枚の紙をソニアに見せる。

「ファンタジー紙?」

「これです」

「ああ、だがそれ一度だけだぞ。手練れがいたら、無駄だな」

「え?」

「その酔っ払いのもとに通うのなら、俺と一緒の時にしろ。俺でも万能ではないが、普通の人間よりは強いはずだ」

「ありがとうございます」

正直自分が美形?だという実感はないアルだったが、ついてきてくれるというソニアのやさしさが、身に染みる。

「あの、抱き着いていいですか?」

嬉しい気持ちがあふれ出て、アルはソニアにそう言ってみる。

「何故だ?」

ソニアは不思議そうに首をかしげている。

「その、コミュニケーションで」

この世界に来てからひどく寂しくて心細い思いをしている。すこしでももふもふに包まれたい。

感謝とオオカミのお耳と尻尾可愛いからとは言えない。

「コミュニケーション?」

「挨拶みたいな」

「挨拶?」

「そう挨拶みたいなもので、抱きしめ合うみたいな」

「いいぞ」

許可をいただいたので、さっそくアルはソニアに抱き着いてみる。

ソニアはおおきくて筋肉質だから、抱き着いたらなんか固かった。うーん思っていたのとは違うが、なんか人の抱擁は落ち着く。

なんか記憶にもないのだがそれがまるで父親からの抱擁のように思える。

「ありがとう、ソニアさん」

とにこやかにアルは言ったのだが、なんだか目の前のソニアの目が肉食獣のように酷薄で、「こっわ!!」と叫んだ。

「俺が怖いか?」

「す、すいません。なにか今ソニアさんすごく怖いこと考えませんでした?目線がこわかったんですが」

「人間は発情相手でもないのに抱き着くのか?おかしなものだな。俺たち狼は目線でわかるものなんだが」

「いや、ソニアさん人間でもあるような」

「まぁな、俺たちはオオカミでも人でもないものだからな。オオカミ族の群れは体が小さい弱いものをすぐいじめる。そんな群れが嫌だから俺たちは群れを離れたんだ」

「へ、へぇー」

「お前の匂いはメスではなく、オスのものだ。俺はメスにたいして発情するが、お前の体はオスのものとも思えない小柄なものだ。外敵から気を付けるんだな」

本当は少しだけメスの匂いがほのかにするが、それは言わないでおく。

そもそも人の体は性別によって分泌の量こそ違うが、女性ホルモンも男性ホルモンも流れている。それがフェロモンとなんらかな関係しているのかもしれないと、ソニアは薄々思っている。

「で、何の話をしているんでしたっけ?」

そうアルは首をかしげる。

するとそれまで黙っていたソルとシルカが抱き着いてくる。よしよしと、アルは頭をなでる。

その様子に、ソニアは眉を顰める。

「あまり甘やかすな」

「そうですか?悲しいことがあったら抱き着いてもいいんじゃないでしょうか?」

「いちいち悲しいことがあったら抱き着いていたら、敵に刺されるだろうが。それに寂しさになれなきゃいかん」

「まぁ、今だけはいいじゃないでしょうか?ソル君もシルカちゃんも子供ですしね。私も子供ですし」

「お前は大人だろうが」

「抱き着きたいので、子供です」

にっこりアルは微笑んだ。

「俺が顔の美醜で判断しない誇り高いオオカミ族だからいいが、もう少し危機感を持て」

「持ってます。ソニアさん信用できますし」

そういうと、ソニアは頭を抱えてしまった。

「兄ちゃん、今度あいつに謝りに行きたい」

そうソルが眉にしわを寄せて、ソニアを見る。ソニアは屈むと、ソルの頭をなでる。

「そうだな。今度兄ちゃんも一緒に言ってやる」

兄妹っていいなと、アルは指くわえてみているシルカの頭をなでた。


それから朝ご飯を食べ終えた後、ソニアは「忘れていた」と、ばつの悪い顔になる。食後の豆茶を出しているアルの方を見た。

「どうかしました?」

「アル、明日は俺の冒険仲間を、お前に紹介しようと思っていたんだが、いいか?」

「ぜひ!」

アルは目を輝かせる。冒険者は男の憧れである。

「アル、お前、冒険者になにか夢持ちすぎじゃないか?」

「え」

「時々いるんだが、冒険者はそんな綺麗な仕事ばかりじゃないぞ。ならず者のたまり場みたいなところもあるし。まぁ、俺の場合は偶然信用できる仲間に出会えたからまだましなだけだが」

「へ、へぇー」

「変な顔をするな」

ソニアは変な顔をしているアルの頭をなでた。

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