第17話  そもそも自分のタイプが判らない場合は?

自分の作品が『流行系』か『非流行系』なのか、自覚出来る人は少ないかと思います。


また、自覚は出来ているけれど書きたい作品・得意な作品とは違う、というケースもあると思います。


その場合、基本的には『誰かに読んでもらう』ことが重要です。

すでに何度か記した方法ですが、何だかんだで、誰かに読んでもらうことは大切と言えます。

自分を俯瞰して視られる人は希少ですし、いつも出来るわけでないでしょう。そのため、客観的な意見として誰かに読んでもらう事は必須と言えます。


私の場合も、デビュー作の原型となった作品は、ネット上で読んでもらい、感想を頂いたことが改稿への大きな助けとなりました。


それが否定的であれ、肯定的であれ、他人の意見というものは貴重です。

得た感想が長所に関するものならば、そこを伸ばすために参考となる作品を読み、欠点を多く言われた場合は、そこが上手いと思われる作品を繰り返し読る。


そうすでば自然と技術は上達していきます。


参考となる作品が判らない場合は、ネット上で聞けば答えが帰ってくる場合もあります。


あるいはひたすら自分で作品を探し出し、どれが自分の手本となる作品が見出すなど。


感想をもらう事も、視て盗む事も、これらはプロになっても変わらないものなので、受賞前にどれだけやっても無駄になることはありません。


はじめは面倒に思う事もありかもしれません。他人の意見を聞きたくないと思う時期もあるかもしれません。

そういう場合は、一日から数日、間を置いて、改めて行っていけば良いと思います。


そうしているうちに、自然と自分が何系なのか判ってくるので、傾向に合ったレーベルに作品を送ってください。


そこでもし一次や二次を通れば儲けものです。それが『自分の作風に合うレーベル』です。

あとはそこの受賞作やヒット作を読み、なおかつ流行を絶えず確認しながら自分をアップデートしていきましょう。そうすれば三次、最終選考へと進み、受賞に近づけると思います。

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