第26話 温泉旅行 後編
お泊まりをした時と違って今は完全に二人の空間で邪魔をするものは何もない。
お風呂上がりでしっとりとした状態、茉桜に先に布団に行ってもらい、部屋の電気を消す。
窓から差し込んでくる月の光がこの世界で一番愛しい人をキレイに照らす。
その光景を見るだけでさらに愛しさが込み上げてくる。
茉桜がここにおいでと自分の横をトントンとする。
布団に寝転んでおでこを合わせる。
特に何か話すわけではない、それでもお互いが想いあっている事が手にとるように分かってしまう。
その想いが溢れ出しそうになる時、キスをする。
やはりキスは一番愛情が表現できると思う。
愛情のあるキスは想いが唇から伝わってくる、そんな感覚になる。
舌を絡めるわけではない、ただ唇をくっつけるだけ。唇でお互いの体温を確かめ合う。
唇が離れた時、目を合わせて好きだと想う。
そんな茉桜を見た時に静かに想っていた感情が爆発する。
もっと茉桜が欲しいと思った。
今この瞬間、茉桜の事が愛おしくてたまらない。
いつもは茉桜にエッチな事をされて好きという気持ちになっていたが、今日は茉桜にエッチな事をしたくてたまらない、好きだという感情が溢れてくる。
茉桜の上に馬乗りになり、見下ろす。
ああ、上から見た茉桜はこんな感じやねんな。枕の上に広がったキレイな髪もエッチやし、ジッとこっちを見てくる目もキレイや。
旅館で用意された浴衣の胸元をはだけさせ、キレイな肌に触れる。
何度もキスを繰り返し、満足したら首筋にいく。
白い首筋を見ていると無性に噛みつきたくなった。
優しくカプッと噛みつくと「ん...」と甘い声が漏れる。噛んだ所を見るとうっすらと歯形がついている。
体を少しずらして胸を舐める。
お風呂での事を思い出して茉桜が喜ぶように丁寧に舐める。
右手を下の方に持っていく、パンツ越しでも分かる茉桜が感じている証。
手を割れ目に沿って這わせるとしっとりした感触がする。フニフニと茉桜の恥ずかしい場所を触り、胸を舌で刺激する。
「んぁ...っ、んっ、ん」
かわいらしい声が聞こえ出してくる。この声は茉桜からのもっとして欲しいというサインだろうか。
だとしたらパンツの上から触っているだけでは刺激が足りないだろう。
パンツの中に手を潜り込ませると、淫水が手につく。
茉桜、感じてくれてるんや。
乳首を軽く噛んださっきよりも強い刺激を与える。
指は膣内に滑り込ませる。何の抵抗もなく茉桜の膣は指を飲み込んだ。それもそうだ、あれだけ膣内分泌液が出ていたら好きな人の指くらいは軽く飲み込んでしまうだろう。
茉桜の気持ちいい所を探すように指を使い膣道を進む。
「んんっ...!叶彩...っ、それ、ダメ」
ここが気持ちいいんやな。かわいいわ茉桜。
ダメと言っているが関係ない。このダメと言うのはもっとして欲しい、気持ちいいと言うサインなのだから。
「茉桜、気持ちいいの?」
「ん、ぅん...おかしく、なりそう」
その言葉を聞いて指の動きが速くなる。もっとおかしくなって欲しい。
ウチの指でこんなに感じてくれてる。ウチの腕の中でこんなにかわいくなってる。もっと、もっといろんな茉桜が見たい。
茉桜を絶頂に迎え入れる為に激しくする。
「ん、んっ...んぅ、ダメ、きもちいいの...あぁっ」
ビクビクと腰を震わせて茉桜をたまらないところへ連れて行った。
「叶彩...」
「茉桜もこんなにかわいくなるんやな。ウチ嬉しいわ」
「ふふ、生意気」
はぁはぁと息を整えた茉桜は次は自分の番と言わんばかりに上下を反転させた。
さっきまで可愛い姿をしていた茉桜はいつものように上からゾクゾクする視線をこちらに送ってきている。
「されるのも悪くないけど、やっぱり私は叶彩のかわいい姿を見るのが一番好き」
「ウチ、茉桜に何されてもいい。それくらい茉桜が好き」
「ふふ、嬉しい。私、したい事があったの」と言ってカバンの方に行きいろいろ道具を出してこちらに持ってきた。
バイブ、手錠、紐、テープ。
「大人しくしていてね」
着ていた物は全て脱がされた。
布団を部屋の柱にある方まで動かして柱を挟むように両手を上げて手錠をする。
足は曲げた状態で紐で縛られ、足を開いたところに茉桜の体が入り足を閉じれなくなり、割れ目にバイブをテープで固定された。
「茉桜...ウチ全然動けへんねんけど...」
「嬉しいでしょ?」
「...」
「私にこんな事をされても叶彩は嬉しいのよね?その証拠にここ、こんなになってるじゃない」
スイッチの入っていないバイブの下から淫汁が垂れてきている。
「叶彩ってヘンタイなのね。動けないこの状況に興奮しているなんて」
「い、言わんといて...」
この状況にゾクゾクしちゃってるのはホンマやけど、言われると恥ずかしい。
「さっきのお礼いっぱいしてあげるわね」と言って茉桜はバイブのスイッチを入れた。
一番弱い振動がブブと陰唇を刺激し始めた。
「ん、茉桜、これ...やばい」
「まだ始まったばかりよ?」
茉桜は乳首を指でつまみながら、首筋に歯を立ててきた。
い、たぁ...さっきウチがしたやつや。
思っていたより痛かった、どうやら茉桜は強めに噛んでいたらしい。
歯形を舌でなぞり「ふふ、かわいいわよ」と言った。
今度は二の腕に噛み付いてくる。
いたい...気持ちいい...アカン、おかしくなりそうや...。
茉桜は左手で胸を触り、バイブのスイッチをいじって振動を強くした。
「んんぅっ!あ、いぃ...たぁっ、ん、んっ」
噛みつかれ、乳首を指で弾かれ、バイブはブブブと振動して快感を与え続ける。
痛いのと気持ちいいのが同時に襲ってきて頭がおかしくなってくる。
「んっ!ん、あ...っ、んん!」
ビクビクと腰が震え、簡単に上りつめてしまう。
それでもバイブが止まる事は無く、未だに刺激を与えてくる。腕は歯形がたくさんついている。
「まだまだ夜は長いわよ?」
「ぁ...っ、んっ、ま、茉桜ぉ...っ!」
噛む事に満足したのか胸を舐め始め、茉桜の舌の動きを乳首で感じる。
さっき上りつめたばかりなのに茉桜はやめてくれない。
「んぅ、んっ」
体を動かそうにも手錠をされ、足を縛られ、足の間にいる茉桜のせいで閉じることも出来ない。
体を完全に支配されている。
茉桜はバイブをチョンチョンと触り始めた。
「や、んぁ、んっ、んっ」
バイブが押しつけられるたびに声が漏れる。
んんっ、さっきイったばっかやのに、こんなん。
「んぅ...っ!待って、茉桜ぉ、んっ」
「ふふ、いいのよ。気持ちよくなって」
「ぁ...んっ、ダメ、また、んっ、んっ、きもちいいの、んんっ!」
またビクビクと腰が震える。
ダメって言ってるのに無理矢理に気持ちいいところに連れていかれた。
バイブを外し「こんなにトロトロになって。ふふ、とてもかわいいわよ」と言いながら手錠や紐を外し始めた。
二回もたまらないところへ連れていかれ力が入らない。
さすがにもう終わっただろうと思い、布団に体を預けていると、さっきまでバイブに虐められていた所を触られる。
「んぅ、ま、茉桜ぉ...また...んっ」
指が簡単に入り、膣内で動き回る。
指を少し曲げて恥ずかしい液体をかき出すように膣壁を刺激され、クチュクチュと音を鳴らし、こんなに気持ちよくなって濡らしているだと自覚させられる。
あぁ...っ!んっ、また、こんなん、されたら、んっ、ウチ...っ!
また上りつめそうになった時、不意に手を止められる。
「ぇ...」
「ん?どうしたのかしら?」
「ウチ...もうすぐ...」
茉桜の手が動き出したと思ったら手が止まり、そうかと思ったらまた強く擦られる。なかなか絶頂を迎え入れる事が出来ない。茉桜に境目をこえないようにコントロールされている。
蜜壺から零れ落ちそうになっている液体を指ですくい上げた茉桜は見せつけるようにして「こんなに気持ちよくなっているわよ」と言ってきた。
「んぅ...」
恥ずかしすぎて何も言えない。
もうちょっとなのに、なかなか気持ちのいい所までいけない、寸止めの繰り返しで我慢が出来なくなる。
「茉桜ぉ...お願い、ウチもう、おかしくなりそう」
「ふふ、仕方ないわね」
軽くキスをしてきた茉桜はまた指を入れ、動かし始めた。
気持ちいい所を刺激されて、すぐにイキそうになる。
「あぁ...っ!茉桜っ...んっ、ん、んっ。〜〜〜〜〜〜〜っ!」
ギュッと茉桜を抱きしめて、何度も寸止めを繰り返し全身に張り詰めた緊張が一気に解放される。
はぁ、はぁ。
額に優しくキスをされ、布団の上で二人で抱き合う。
「さすがにやりすぎてしまったかしら?」
「...好き」
「ふふ、かわいいわね」
次にこんな風に旅行にこれるのはいつになるか分からないが、また来たい。それくらい楽しかったし嬉しかった。
好きな人とくる旅行は時間があっという間に過ぎて、すでに夜中になってしまっている。
お互い疲れてそのまま眠りに落ちた。
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