イースターハニー
水無 月
egg 1
「たまらない
春の
颯大は
「こっちだな」
颯大は『
人兎とは
けれど
人兎は
「
『クールな
「ここだな」
フロアの
颯大の
その
颯大は
そこから見える
颯大は
『オオカミ』の
颯大に気が
けれど颯大はそれよりも、
そう、たまらない匂いの
人兎は、人参が
だからこそ人型の
颯大は
「大上、
彼はすぐさま
「羽崎さん! ええっと、これはイースターエッグを
尚の手元には、プラスチック製のような
「
彼は
続けて「お
尚が笑顔を
その時、
「あの、よかったら、これ
颯大の
「ニンジンをたくさん
「ありがとう」
颯大は
ようやくこれに
その間に颯大はカップケーキを
「エッグの
尚は体をくねらせる。
なんでも尚は、ふれあい
「
颯大は尚に
その時だった。
「羽崎さん、知ってますか? 人間に
尚は颯大へと潤む瞳の顔を近づけてきて、
颯大の
「まあ、フィクションですよね。でも、
颯大の喉元を、飲み込んだケーキが通り
一瞬でも「正体を知られた」と
尚の
「これ
尚の気を
「……あの、コスプレ、お好きなんですか?」
尚の話の
颯大は
「そんな趣味はない」
尚は颯大と
「
不意に、颯大の顔の前に向かって尚が手を伸ばす。
(……なっ、なんだ?)
こそばゆい
途端に、尚の
「わあ! あったかいんですね!」
「えっ、あっ、
颯大は体が
一方、尚は
「
(へっ? あっ、ちょっ、おい、おいおい、まさか……)
颯大は自分の頭へと
(出てるーっ!)
尚は再び一心不乱になって、颯大の
* * *
「あの、羽崎さんですか?」
聞こえた声で
「なんだよ、
颯大が
「なっ、なっ……、えっ!」
「ですよねぇ。この
尚は
颯大を
「なっ、なんだ? なんなんだっ!」
たまらず颯大が声を荒げると、尚は
「……だって、羽崎さん。白くてふわふわな、ウサギちゃんですよ」
尚の
尚が囁き声のまま
「あっ、待って! ウサっ……じゃなくて、羽崎さん!」
(待つ訳、ないだろ!)
尚を
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