人物・設定紹介
人物・設定紹介
■■花子が育った町
駅前には中型の商業施設。都会というには小さな町だけど、大抵のことは町の中で完結する住みやすい雰囲気。昔ながらの住人と、新しい住人の交流は控えめ。
■主人公
山本花子(やまもと はなこ)26歳
生まれて26年間実家生活、一人っ子。
大卒で勤めた生活雑貨販売店だったけれど、5年目の契約更新が無いことで退職。派遣の立場は弱い。
これを機に実家を出て生活してみること母親に勧められて、実家からそう遠くない町のアパートで人生初の一人暮らしを始めた。これまでの貯金を使いつつ、心機一転新しい町での生活を楽しむのだ。
のんびりマイペースな性格。猫派、もふもふは正義、癒し。
何でも食べるけれど辛すぎるものは苦手。作るより食べる派。自炊はそれなりに。
なんとなく始めた一人暮らしだけど、実家でも自分の部屋を好きに模様替えしていたので、玄関などの共有スペースまで自分好みに変えられる新生活にわくわく。雑貨店に勤めていたのもあり、インテリアには興味津々、片付けも好き。
■花子の実家
両親と、花子が住んでいた。今は両親二人だけ。
母「嫌になれば帰ってきていいから、この機会に試しに一人暮らししてみたら?」
■■喫茶店 太陽がある町
花子がもといた町よりは、少し落ち着いた住宅地が多い町。商店街は地元の人を中心に賑わっている。
■喫茶店 太陽
親子経営の町の喫茶店。ご近所さんの憩いの場。観光地でもないので、新しい顔ぶれはほとんど無く、花子のような転入者が来るとすぐに分かる。
営業時間は11~19時(ランチは11~13時)火曜日定休
看板猫は、三毛猫のハナちゃん、メス。元捨て猫。たぶん2歳。
普段はカウンターの隅、または日当たりの良いテーブル席でお昼寝。
和宏の父、太陽の名前がそのまま店名。
珈琲とドリンク、軽食、スイーツを提供するものの、現在はスイーツ担当の母 康子不在の為、メニューは少なめ。
■店長
山田 和宏(やまだ かずひろ) 30歳
両親が経営している喫茶店 太陽の長男。現・店長。
もともと真面目なところに、父の死で責任感やら、なんやらで一杯いっぱい。お客様には笑顔でいつもと変わらずを心がけているけれど、常連さんには密かに心配されている。
『太陽さんの代わりに、俺らが和くんのこと見守ってやらないとな』
大学卒業後は料理の専門学校に通いレストラン勤務だったけど、父 太陽の死後、レストランを辞めて母と共に喫茶店を引き継ぐ。太陽の味を受け継ぎつつ、自分の料理を出してお店を盛り上げたいと思いつつ、日々に忙殺されてそれどころではない。
猫のハナちゃんは癒し。妹の七恵には父の代わりとして厳しく接している。ただし、七恵からは、私よりお兄ちゃんの方が頼りないと一蹴されていることも。
高校時代は野球部で、今でも母校の野球部とは縁がある。
レストラン時代に覚えたチーズケーキが、和宏が唯一作ってお店に出せるケーキ。後はパフェ。
■店長の妹
山田 七絵(やまだ ななえ)23歳
地元の高校卒業後、一度就職……が、退職し、製菓学校へ。卒業後は、現在バイトもしている商店街のケーキ屋に就職予定。喫茶店 太陽の手伝いもしつつ、自分の夢を兄や母に応援してもらっている。
ちなみに、そのケーキ屋の店主は和宏の後輩。妹は七絵の先輩。
お店にいる時に、不定期でタロット占いをする。母の影響から趣味でしていた占いが高校の知り合いを中心に口コミで広がり今に至る。お願いされるか、時間が空いた時にする程度。最近は忙しくてなかなか……困った人を見るとほっておけないタイプ。年齢より若く見えるのはバタバタとした勢いのせい。根は兄に負けず真面目のつもりなんだけど、周囲からは未だに子ども扱いされるのが不満。
猫のハナちゃんは癒し。七絵ちゃんが唯一お姉ちゃんぶれる相手だけど、たぶん、ハナちゃんの方が精神的にはお姉ちゃん。かわいいなら何でもいいのだ。
■店長の家族
山田 太陽(やまだ たいよう) 故人 63歳で他界
28歳で康子と結婚し、喫茶店 太陽を開店。
商店街の役員経験もあり、名実ともに頼れる町のお父ちゃん。
2年前、63歳で他界。その後、お店は経営を和宏と康子が引き継ぐ。
山田 康子(やまだ やすこ)62歳
27歳で太郎と結婚し、喫茶店 太陽のホールとデザートを担当。
現在は他県の実家に介護の為、お店を離れている。
七絵にタロットを教えた本人。ただし、康子と七絵のタロットは似て異なるもの。
七絵『だってお母さんのタロットと違う方が、せっかくならお客様も違いがあって面白く感じてくれると思って』
喫茶店の常連さんの中には、子育て中に知り合った友人も多く、その子供世代も含めて、商店街のお母さんとして親しまれている。お店が空いている時間や、要望があれば店内でタロット占いをしていた。地域の社交の場として、商店街役員会の会場になることもあり、夫 太陽とともに夫婦で商店街を盛り上げていたが、現在は息子 和宏にそれを任せ始めている。
花子がこの町に来る1カ月ほど前に、隣県の実家に親の介護の為、一時帰省中。
康子「もう、入院するっていうから心配したのに元気じゃない。まぁ、この足じゃ、家にいても大変だし、仕方ない……私が家のことはするから、母さんはのんびり病院のお世話になっててね……お父さんは……お母さんのご飯が恋しくて寂しがるから、動けるようになったら退院待ってるからね。……え?お店?ああ、和宏たちに任せてきたから大丈夫よ、心配しないで」
■商店街
喫茶店 太陽や、ケーキ屋アリス、その他のお店が並ぶ商店街。今の店主は初代と、二代目となる世代が活躍中。商店街を抜けたところの坂道を上がると高校があり、その通学路にもなっていることから夕方は特に賑やか。
若い子向けに新しくお店を出す若い世代や、昔ながらのお店を改築するなど少しずつ世代交代の雰囲気も漂いつつ、先代世代はまだまだ現役。
■ケーキ屋アリス
火曜日定休 11~19時
店長 梶原 佑太(かじはら ゆうた)28歳
同じ商店街のケーキ屋さん。和宏の後輩。
妹 梶原 麻奈美(かじはら まなみ)24歳
ケーキ屋アリスのパティシエ兼接客担当。近々結婚の為、お店を離れる予定。
喫茶店 太陽の七絵がバイトに来ている。
先代は70歳のご主人と62歳の奥様。
お店のことは息子に任せて、ほぼ隠居状態。娘の麻奈美が結婚して居なくなったら、お母さんが少し手伝う予定。
母「長年の立ち仕事で腰が痛くてねぇ」
父「俺が出しゃばると邪魔だろ、佑太だけでやってみろ」
母「まあ、七絵ちゃんもバイトに来てくれるからね。助かるわ」
■喫茶店 太陽の常連さん
『太陽さんがいないと寂しいなぁ』
『康子さんも商店街離れたしなぁ』
『和くん大丈夫だろうか……』
『康子さんが帰ってくるまでは俺たちが見守るか!』
『……見守るのは良いけれど邪魔にならないようにしましょうね。康子さんだってここが嫌いで離れた訳ではないのだから。それに、お店のことは私も康子さんから気にかけてと言われているんですよ……あなた方の奥様からも、たまには女性だけでお喋りしたいのに、いつも男ばかりで集まってって苦情も聞いているわよ?』
『あ、はい』
『(かあちゃんにバレてる……!)』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます