世界の裁定者〜陰ながら世界の秩序と安寧を守る王〜
@konno0523
プロローグ
世界が仮初の平和を保っていたある時、世界の中心に聳え立つ塔に一つの命が誕生した。
「この世界のこと頼みましたよ」
男性とも女性とも取れないそんな声に目を覚ましたのはー
「ん?なんだここ?」
カサッ
起きあがろうとした手に一枚の紙があたり、真っ白な部屋に音が鳴った。
〜世界の裁定者へ〜
「ちょっと待て。ツッコミどころがわからね〜」
その一文目を読んで早速理解の範疇を超えた。
「世界の裁定者?こちとらただの厨二病拗らせた普通の男だぞ」
興奮するじゃん。まんざらでもなかった。
そう言いながらも読み進める事にした。
その紙に書いてあることは、簡潔にまとめると
1、あなたにこの世界の裁定者・世界の王になってもらうこと
2、この塔は世界の中心に立ちダンジョンとしての機能があること
3、あなたはダンジョンの最上階であるこの部屋を住処とすること
4、ダンジョン内の構造などはDPを消費して構築できる
5、この世界に本当の平和と安寧をもたらしてほしい
この五つが主な内容だった。そして最後に、
「まあ、テキトーに頑張って」
「んだそりゃ」
この世界に来て初めてまともに突っ込んだ。
「まあいいか。他にやることないし。ていうか、ここ窓のひとつもないし」
ようやく男は立ち上がり
「まずは、身の回りからだな。見渡す限り白だし」
気合を入れてこう叫んだ
「夢オチじゃなきゃいいが・・・」
盛大なフラグを建て男は、新たな世界へ踏み出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます