マイホーム
バブみ道日丿宮組
お題:生かされた微笑み 制限時間:15分
マイホーム
長年の夢だったーーマイホーム。
2階建ての地下ありと、結構なボリュームがある。
地下は主にワインセラーのための部屋と、映画を見るためのシアタールームがある。
地上階などはどこの家にもあるものばかりだ。
今僕らはその完成した家の門で立ち止まってる。
引越し業者がくるのは、あと数時間。
個々で無駄に時間を過ごしてても、問題はない。
これからこの家に住むのか……ふふ。
「なんじゃ? 楽しそうな顔をしおって」
「別に? テンションあがちゃって」
「全くいつまでもたっても子どもなのじゃから」
笑う彼女は待ちきれないという感じで、ジャンプして門の先を見ようとしてる。
彼女は低身長だから、きっと1階部分は見えないだろう。
そういう体型だからこそ、家で結婚すると報告した時、警察を呼ばれそうになったのを今でも覚えてる。おいおい説明したり、運転免許証の生年月日を見せたりでようやく落ち着いてくれた。
とはいえ、ロリコンとことあることに言われるようになった。それを聞いた彼女が『誰がロリコンじゃ! わしはれっきとしたレディじゃ!』と毎回叫んでる。
両親的にはおそらくコミュニケーションの1つだったのだろう。何回か実家に帰っても、両親は表情を変えず、もてなしてくれた。彼女はそのたびに笑ってた。
笑みは彼女の強さだ。
すべての人を優しく抱擁してくれる魔法の力。
「そろそろはいろうではないか」
「そうだな。そろそろ入らないと通報されるか」
手をつなぎ、門をあけ、玄関前と歩く。
「生体認証もついてるからやってみて。顔は笑顔で」
「こういうには目とかだから、関係ないじゃろ」
「俺が見ただけだよ」
はぁと若干あきれた様子をみせたが、笑顔で生体認証を受けた。
もちろん、きちんと反応して、俺らは念願のマイホームへと侵入開始したのであった。
マイホーム バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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