第十八章 おしゃべりの家
第十八章 おしゃべりの家
まだ何も知らないスターネーシヴァラ国の人々は平和の中にあった。けれど城では
「ねえ、ナリニー。最近
「見かけない
ナリニーが聞き返した。
「ホラ見て、あの兵士。
ギリジャーが
「本当だわ。」
ナリニーが驚いて言った。
「でしょう?」
ギリジャーはナリニーの顔を
「でも変ね。新しい
ナリニーが
「スグリーヴィー
「私がお知らせしに行くわ。」
ナリニーはそう言うと、
「ちょっと、ナリニー!」
ギリジャーは
ナリニーは侍女たちが住んでいる『おしゃべりの家』に向かった。『おしゃべりの家』というのは侍女たちの
建物の
侍女たちの部屋もまるでお姫様の部屋のように
侍女たちが住む場所がこんなにも豪華なのには訳があった。それは
ナリニーはおしゃべりの家のスグリーヴィー
「スグリーヴィー
ナリニーは
「何だって?」
「見慣れない
ナリニーが尋ねた。
「あたしは何も聞いていないよ。それは確かなのかい?」
スグリーヴィー
「はい、ギリジャーもそう言っています。」
ナリニーがそう言うと、スグリーヴィー
「
「王宮の
ナリニーがすばやく言った。
「そうかい。なら、
「
「しーっ!」
スグリーヴィー
「あら、ごめんあそばせ。」
ナリニーが
「まったく、お前って子は。宝物の件は王宮でも限られた者にしか知らされていないんだ。
スグリーヴィー
「はい。」
ナリニーはしおらしい返事をした。スグリーヴィー
「
「仕方ありませんわ。ラージャ王のカルナスヴァルナ国行きと探し物が重なってしまったのですもの。」
「誰に相談しようかねえ。」
スグリーヴィー
「よくお似合いですわ。」
ナリニーはさりげなく言った。
「昨日、城に出入りしている商人から買ったんだよ。」
スグリーヴィー
「おっと、話が
「誰か心当たりがありまして?」
ナリニーが心配そうに聞いた。
「もちろん、あたしを誰だと思っているんだい?王宮の侍女たちを取り仕切るスグリーヴィー
スグリーヴィー
「ソミン様に聞いてみるよ。」
「ソミン様?」
「
ナリニーはソミンのことを知らなかった。
「私がソミン様に頼んで
スグリーヴィー
「分かりましたわ。ではすぐに他の侍女たちに知らせてきますわ!」
ナリニーはそう言うとスグリーヴィー
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