第2話

時は昭和の日本。私は紀眞(おのれいま)サクラ。もうじき小学3年生になります。匕背(さじせ)モミジ君という血族によるクラスメイトのフィアンセが居ます。どうして、こんなに小さいのに、フィアンセが居るのかと言うと、紀眞の家と匕背の家は合同で、昔から悪者退治をして居るからです。特別な遺伝子じゃないと出来ない妄執という悪者退治は、私の代でモミジ君という運命の日、同じ誕生日の匕背の血を得たので、一緒に行動する事になったからです。私に受け継がれたコードレスドライヤーガンは、正しい使い方をすると、ちゃんと妄執という悪者退治が出来ます。でも、其れだけではありません。サクラとモミジは桜と椛の寵愛のもと、桜の満開の花びらは攻撃を手伝ってくれるし、紅葉した椛の葉は防御を手伝ってくれます。此れは過去に無い事例なので、私達は二人で行動できる様に、紀眞と匕背の家は学校に圧力をかけていて、だから仲良くくっついてます。

私のバトルコスチュームはかあ様が作ってくれました。アイドルさながらレースのふりふりフリルは少し照れちゃいます。私は普段は制服かルームウェアで居る地味子さんだからです。

モミジ君のコスチュームは、彼のお母さんが、身体を動かしやすい布で誂えられたPale Blueのタキシードです。彼も少し照れています。

戦闘訓練時の藍色のジャージが落ち着く二人ですが、二人のかあ様を失望させる訳にはいけませんから、初仕事に向けて二人で着用してみたり、取りかえっこしてみたりと、楽しんでます。体型の近い彼は私のコスチュームを着てくれました。私もPale Blueのタキシード着てみました。

二人とも中々お似合いで、くすくすと笑っちゃいました。

そんな二人の妄執初退治の話からします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る